「最近ストレスが続いてる…。そのせいで抜け毛が増えたのかな?」
排水口や枕を見るたびに気になって、つい頭を触ったり、鏡で何度も確認してしまいますよね。とはいえ、抜け毛は“ゼロが正常”ではなく、ストレス以外の要因も重なりやすいので、順番に整理すると不安が減ります。
結論:ストレスで抜け毛が増えることはあります(代表は休止期脱毛=過剰な毛の抜け替わり)。ただし「今のストレス=今日から抜ける」とは限らず、原因と抜け毛には時間差が出やすいのがポイントです。だから、まず切り分け→次にやりすぎない対策→相談目安の順で動くのが近道です。

- ストレスで抜け毛が増える仕組み(時間差が出る理由)
- 休止期脱毛・AGA・円形脱毛症などの切り分けポイント
- やりすぎない対策(今日→1週間→1か月→3か月)
- 誤判定の外し方(照明・濡れ髪・分け目固定・短髪直後)
- 相談・受診の目安(危険サイン/切替ライン)
では、まず「いま何が起きていそうか」を最短で整理します。
ストレスで抜け毛が増える?結論は「あり得る。ただし時間差と他原因の確認が先」
ストレスが強かった時期のあとに、髪がごっそり抜けるように感じることがあります。代表的なのは休止期脱毛(telogen effluvium)で、米国皮膚科学会も「強いストレスなどで過剰な毛の抜け替わりが起きる」ことを一般向けに説明しています。AAD:Hair shedding(telogen effluvium)
一方で、円形脱毛症については「精神的ストレスが原因」という従来の考え方が見直されている、と日本皮膚科学会のQ&Aでも説明があります。日本皮膚科学会:ストレスは円形脱毛症の原因?
つまり、結論はこうです。
- ストレスは“引き金”になり得る
- でもストレスだけで説明できない抜け毛もある
- だから「切り分け」→「やりすぎない対策」→「相談目安」で進める
根拠:ストレスと抜け毛に“時間差”が出る理由(毛周期の話)
髪はずっと伸び続けるのではなく、成長期→退行期→休止期のサイクル(毛周期)で生え替わります。日本皮膚科学会のQ&Aでも、休止期は2〜3か月ほどあり、準備ができると毛が抜ける、と説明されています。日本皮膚科学会:脱毛症Q1(毛周期と1日100本程度の目安)
この仕組みがあるため、強いストレス・体調変化のあとに2〜3か月遅れて抜け毛が増えることがあります(休止期脱毛の典型)。
休止期脱毛は一時的なことが多く、脱毛が落ち着くまで3〜6か月が目安、と英国皮膚科医会(BAD)やCleveland Clinicでも説明されています。BAD:Telogen effluvium/Cleveland Clinic:Telogen effluvium
まず切り分け:ストレス由来っぽい抜け毛?それとも別タイプ?
断定はできませんが、初心者向けに「形」で整理すると迷いにくいです。
| あなたの状況 | 考えやすい方向性 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 2〜3か月前に強いストレス/体調変化があり、全体的に抜け毛が増えた | 休止期脱毛(過剰な抜け替わり) | 今日の対策を固定+1〜2週間で波を見る |
| 生え際・頭頂部がじわじわ薄く、細く短い毛が増えた気がする | AGAなど(パターン型)も候補 | 生活対策と並行して、早めに相談も検討 |
| 円形に抜けた/境界がはっきり | 円形脱毛症など(自己免疫系の要素) | 皮膚科で診断が近道(原因の決め打ちをしない) |
| 赤み・かゆみ・フケ・ジュクジュクがある | 頭皮炎症(かぶれ、脂漏性皮膚炎など)も候補 | まず刺激を減らす+悪化なら受診 |

誤判定の解消:抜け毛は“条件”で増えたように見える
不安が強いほど、チェック回数が増えて「増えた」に見えやすいです。判断前にここを外します。
- 照明:上からの強い光で地肌が透ける
- 濡れ髪:束になって頭皮が見えやすい
- 分け目固定:同じ場所が摩擦・紫外線・蒸れを受け続ける
- 短髪直後:頭皮の見える面積が増える
- 洗髪日:溜まっていた抜け替わりが一気に出て“多く見える”
- 季節差:個人差や季節でも変動する(日本皮膚科学会Q&Aでも言及)脱毛症Q1
おすすめは、乾いた状態で同じ条件(同じ照明・同じ分け目・同じ距離)で、週1回だけ写真比較です。
具体策:ストレス由来かも?と思った時の“やりすぎない対策”(今日→1週間→1か月→3か月)
対策は「頑張るほど効く」ではなく、やりすぎない方が続いて効くが基本です。
| タイミング | やること(最小セット) | 見直し基準(切替ライン) |
|---|---|---|
| 今日 | チェック回数を減らす/睡眠の土台/呼吸で落ち着かせる/刺激少なめヘアケア | 強い赤み・痛み・ジュクジュクがある→受診寄り |
| 1週間 | 寝る起きる時刻を固定/軽い運動を“短く”継続/抜け毛の波を記録 | 不安が増えて生活に支障→相談先を増やす |
| 1か月 | 栄養・休息の乱れを整える(極端な制限をやめる)/原因になり得る習慣を1つずつ潰す | 改善が乏しい/薄毛パターンが進む→皮膚科・専門相談 |
| 3か月 | 時間差を前提に経過を見る(2〜3か月遅れを理解)/再発しにくい生活ルール化 | 抜け毛が止まらない・円形が出る・頭皮症状が続く→受診 |
今日:いちばん効きやすい「不安の増幅」を止める
- 数えるのをやめる:毎日カウントは不安が増えやすい(週1写真に置き換え)
- 頭を触りすぎない:触る回数が増えるほど「抜けた」感覚が増える
- できる範囲の休息:無理に完璧を狙わない
今日:呼吸で“過緊張”を落とす(1〜3分でOK)
不安が強い時は、まず身体を落ち着かせる方が早いです。国立精神・神経医療研究センター(NCNP)でも、不安時の呼吸法を一般向けに紹介しています。NCNP:呼吸法
1週間:運動は「軽く・続く」が正解
運動は気分の発散やリラックス、睡眠リズムの調整に役立つと説明されています。厚生労働省:体を動かす(セルフケア)
- 目安:散歩など20分前後(できる範囲で)
- 頑張りすぎて疲れるなら、時間を半分にして継続優先
1か月:食事は「増やす」より「極端をやめる」
抜け毛対策でよくある落とし穴が、過度な制限(極端なダイエット、偏った食事)です。日本皮膚科学会のQ&Aでも、バランスの取れた食生活や休息、規則正しい生活の重要性に触れています。日本皮膚科学会:脱毛症Q18(生活・食事)
- 「これだけ食べる/抜く」をやめる
- タンパク質・主食・野菜を“毎日”に戻す
- 体調不良(動悸、めまい、急な体重減少など)があるなら、先に医療で確認
ヘアケア:刺激を減らす(やりすぎない)
- 爪を立てず指の腹で洗う
- 熱いシャワー、ゴシゴシは避ける
- 整髪料は夜に落とす(残留を減らす)

相談目安:セルフケアで抱えない方がいいサイン
ストレスが関係していそうでも、次のサインがあるなら「切り分けのショートカット」として相談・受診が安心です。
| サイン | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 円形に抜けた/急に広がる | 皮膚科 | 円形脱毛症など、診断で方針が決まる |
| 赤み・痛み・膿・ジュクジュク | 皮膚科 | 炎症・感染などはセルフでズレやすい |
| 抜け毛が6か月以上続く/どんどん増える | 皮膚科(必要なら検査) | 慢性休止期脱毛、栄養・内科要因なども鑑別 |
| 生え際・頭頂部の進行が気になる | 相談先を検討(皮膚科/薄毛相談) | パターン型(AGA等)も並行することがある |
| 不安・ストレスが強く眠れない/日常に支障 | 医療・相談窓口も選択肢 | 髪より先に「生活」を守る方が回復が早いことがある |
よくある質問(FAQ)
ストレスの抜け毛は、いつ増えますか?
休止期脱毛の場合、原因(強いストレスや体調変化)から2〜3か月遅れて抜け毛が増えることがあります。毛周期(休止期2〜3か月)と関係します。日本皮膚科学会:脱毛症Q1
どれくらいで元に戻りますか?
休止期脱毛は一時的なことが多く、脱毛のピークが落ち着くまで3〜6か月が目安と説明されています。BAD:Telogen effluvium/Cleveland Clinic:Telogen effluvium ただし個人差があり、引き金が続くと長引くこともあります。
抜け毛は1日何本まで正常ですか?
個人差はありますが、日本皮膚科学会Q&Aでは1日100本程度までが目安として説明されています。脱毛症Q1 ただし「数える」より、週1写真やボリューム感の変化で見る方が続きます。
ストレスを減らせば、抜け毛はすぐ止まりますか?
すぐ止まるとは限りません。毛周期の時間差があるため、「落ち着かせた後」に抜け毛が増えることもあり得ます。だからこそ、今日からの対策は“やりすぎない”で固定するのが大切です。
シャンプーや育毛剤を増やした方がいい?
不安な時ほど足し算をしがちですが、原因の切り分けが難しくなります。まずは刺激を減らす洗い方と、生活の土台(睡眠・運動・呼吸)を優先し、変えるなら1つずつが安全です。
ストレスでAGAが進みますか?
ストレスが“抜け毛”の引き金になることはありますが、薄毛の原因は複数あります。生え際・頭頂部が進行する、細く短い毛が増えるなどが気になる場合は、生活対策と並行して相談を検討してください。
まとめ
- ストレスで抜け毛が増えることはあるが、原因と抜け毛には時間差が出やすい(毛周期の影響)
- 切り分けは「全体的に増えた」「円形」「パターン型」「頭皮炎症」で考える
- 対策はやりすぎない:チェック回数を減らす/呼吸/軽い運動/睡眠の土台/刺激少なめヘアケア
- 円形、痛み・膿・ジュクジュク、6か月以上続く、生活に支障の不安は相談・受診目安
次に読む(あなたの状況別)
- ストレス・睡眠・運動を整えたい:生活習慣から“抜け毛の波”を小さくする
- 赤み・かゆみ・フケもある:頭皮トラブルを先に落ち着かせる手順へ
- 生え際・頭頂部が不安:AGAの基本(進行と判断軸)を確認する
- 育毛剤を検討中:刺激を増やさない選び方・使い方の基礎へ
- 医療も含めて整理したい:AGA治療(医療)の選択肢を確認する
この記事の根拠(一次情報中心)
- 公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:脱毛症Q1(毛周期、1日100本程度の目安)
- 公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:Q11 ストレスは円形脱毛症の原因?
- 公益社団法人 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:脱毛症Q18(生活・食事・休息)
- American Academy of Dermatology:Hair shedding(telogen effluvium)
- British Association of Dermatologists:Telogen effluvium
- Cleveland Clinic:Telogen effluvium
- 国立精神・神経医療研究センター(NCNP):呼吸法(不安との付き合い方)
- 厚生労働省:体を動かす(こころと体のセルフケア)

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