ストレスで抜け毛が増えるのは本当?それとも別の原因?
鏡を見るたびに「地肌が目立つかも…」と気になったり、排水口の髪の量にドキッとしたり。
焦るほど、頭の中が“抜け毛のことで満員”になってしまいますよね。
まず安心材料から言うと、ストレスや体調の変化で一時的に抜け毛が増えることはあります。
ただし、「ストレスだけ」と決めつけずに、髪の増え方・減り方のパターンを見極めるのが大切です。
この記事では、睡眠と回復時間の確保を最優先にしつつ、急増が続く場合は医師で確認する判断軸まで整理します。

一方で、AGAなど“進行型”が隠れていることも。
今日からできる対策と、受診のラインを一緒に整理しましょう。
この記事でわかること↓
- ストレスで抜け毛が増える「よくある仕組み」と起こるタイミング
- AGA・円形脱毛症・頭皮トラブルとの見分けポイント
- 睡眠を軸にした、ストレス対策の進め方(手順)
- 医師に相談すべき受診目安(危険サイン/切り替えライン)
不安を減らすコツは「原因の候補を絞って、順番に手を打つ」ことです。
詳しく解説します。
ストレスで抜け毛が増える?まず結論と最短ルート

ストレスが強かったり、睡眠不足が続いたりすると、抜け毛が増えたように感じることがあります。
その多くは、髪の生え替わり(ヘアサイクル)が一時的にズレて起きる休止期脱毛(休止期脱毛症)のようなタイプです。
このタイプは、原因(引き金)が落ち着けば数か月かけて自然に収まることも少なくありません。
一方で、次に当てはまるなら「ストレスだけ」ではなく、医師での確認が安心です。
- 生え際や頭頂部がゆっくり薄くなる(AGAの典型パターン)
- 10円ハゲのように円形に抜ける
- かゆみ、強いフケ、赤み、痛みなど頭皮症状が強い
- 抜け毛の急増が3か月以上続く/半年以上ダラダラ続く
- 急な体重減少、発熱、手術、薬の変更など「引き金」が思い当たる
今日からの優先順位はこれです。
- 睡眠と回復時間を最優先(まずここが土台)
- 直近2〜3か月の引き金(ストレス・体調変化)を棚卸し
- 抜け方が「進行型」っぽいなら早めに医師へ
ストレスで抜け毛が増える仕組みと原因の根拠
抜け毛の「普通の範囲」は人によって揺れる
抜け毛が増えたかどうかを判断するには、まず「普通の範囲」を知っておくのが近道です。
日本皮膚科学会の解説では、1日に抜ける毛は個人差や季節差などもあるものの、おおよそ1日100本程度までとされています。
また、米国皮膚科学会(AAD)も、1日に50〜100本程度の抜け毛は正常範囲として説明しています。
たとえば、洗髪した日やブラッシングした日は、抜け毛がまとまって見えて「増えた!」と感じやすいです。
でも、「確かに多く見えるのは怖いですよね」。
だからこそ、次は“増え方のパターン”を見ます。
ヘアサイクルがズレると「一時的にドサッと」抜けやすい
ストレスで抜け毛が増えたと感じるとき、よくある背景がヘアサイクル(毛周期)の乱れです。
日本皮膚科学会の解説では、髪は成長期・退行期・休止期を回り、休止期は2〜3か月あるとされています。
休止期の髪が増えると、ある時期に抜け毛がまとまって起こりやすくなります(休止期脱毛)。
たとえるなら、髪の生え替わりが「時差ボケ」して、抜けるタイミングが重なるイメージです。
「でも、ストレスで本当にそんなことが起きるの?」と思いますよね。
起きます。ただし、髪はすぐ抜けるわけではなく、次の項目が大事です。
ストレスの抜け毛は「2〜3か月遅れて来る」ことが多い
ストレスや大きな出来事の直後に抜け毛が増えたように感じても、原因がそこにあるとは限りません。
休止期脱毛は、引き金の約2〜3か月後に抜け毛が増えることがあるとされます。
英国の皮膚科系資料(BADの患者向け資料)でも、休止期脱毛は引き金の約3か月後に起こりうると説明されています。
つまり、今の抜け毛は「最近のストレス」ではなく、2〜3か月前の体調不良、睡眠不足、急なダイエット、発熱などが関係している場合があります。
「今まさにストレスが強いのに、関係ないの?」と感じるかもしれません。
関係がないわけではありませんが、原因を当てにいくなら“2〜3か月前”も一緒に振り返るのがコツです。
多くは自然に落ち着くが、回復には“時間”が必要
休止期脱毛のようなタイプは、原因が落ち着けば改善することが多いです。
英国皮膚科学会(BAD)の患者向け資料では、休止期脱毛は治療なしで完全に良くなることが多い、抜け毛の期間は3〜6か月で、その後に新しい髪が生えてくると説明されています。
ただし、ボリュームが戻るまでには髪の長さにも左右され、見た目の回復に時間がかかることがあります。
「すぐ戻らないのが一番つらい…」ですよね。
だから、対策は“髪を無理に増やす”より、回復の邪魔をしないことが現実的です。
ストレスだけでなく、体のサイン(病気・栄養・薬)も混ざる
抜け毛が増える原因は、ストレス単独とは限りません。
日本皮膚科学会のQ&Aでも、大きな手術、重症感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に、休止期脱毛が起こりうることが説明されています。
また、BADの患者向け資料では、甲状腺機能や鉄欠乏など他の原因を除外するために血液検査が提案されることがある、とされています。
「ストレスが原因だと思ってたのに、検査って大げさ?」と感じるかもしれません。
でも、原因が混ざっていると“生活改善だけ”では長引くことがあるので、長引く場合ほど医師のチェックは合理的です。
AGAが重なると「ストレスの抜け毛」っぽく見えることもある
抜け毛が増えたきっかけがストレスでも、もともとのAGA(男性型脱毛症/女性型脱毛症)が“表に出てくる”ことがあります。
英国皮膚科学会(BAD)の資料でも、休止期脱毛と似た見え方をする別の脱毛(パターン脱毛など)があり、重なることがあると説明されています。
日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインでも、男性型脱毛症は思春期以降に始まり徐々に進行するタイプとして整理されています。
「最近急に増えたから、AGAじゃないはず」と思いたい気持ち、よく分かります。
ただ、急増(休止期脱毛)+進行(AGA)が同時に起きると、体感としては“急に薄くなった”になりやすいです。
だからこそ、見分けの軸が必要です(この後の手順と受診目安で整理します)。
抜け毛が増えるときのストレス対策手順

ここからは「何を、どの順番でやるか」を具体化します。
ポイントは、完璧主義を捨てて回復に効く打ち手から積むことです。

睡眠が整うと、気持ちの揺れも抜け毛の不安も少し扱いやすくなります。
できるところから、1つだけでOKです。
手順1:睡眠と回復時間を先に確保する(最優先)
対策の最優先は、睡眠と回復時間の確保です。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、定量的な推奨事項の例として「6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保する」といった考え方が示されています。
目標は「いきなり理想」ではなく、まずは寝るチャンス(時間)を作ることです。
- 就寝・起床時刻を30分だけ一定にする
- 寝る90分前の入浴(ぬるめ)
- 就寝前のスマホ時間を10分だけ削る
- カフェインは夕方以降控えめにする
「そんな小さなことで変わる?」と疑いたくなりますよね。
でも、睡眠は“まとめてドカン”より、小さく継続の方が結果につながりやすいです。
手順2:2〜3か月前の“引き金”をメモする
休止期脱毛っぽいかどうかを見るために、2〜3か月前の出来事を棚卸しします。
紙でもスマホのメモでもOKです。
- 強いストレス(仕事・家庭・人間関係・喪失体験)
- 発熱や感染症、手術、ケガ
- 急なダイエット、体重減少
- 薬の開始・変更・中止
- 出産、ホルモンの変化
「原因探しで余計に不安になりそう…」と感じたら、メモは3つまでに絞りましょう。
目的は自分を責めることではなく、“当たり”をつけて対策の優先順位を決めることです。
手順3:頭皮にやさしい“守りのケア”に切り替える
抜け毛が気になると、強いマッサージや刺激の強いケアを増やしたくなります。
ただ、休止期脱毛のようなタイプは、髪が生え替わるのを待つ側面が強いので、ここは守りが有利です。
- 爪を立てない(指の腹で洗う)
- すすぎを丁寧に(残りは刺激になりやすい)
- 濡れ髪を強くこすらない(タオルで押さえる)
- 高温のドライヤーを近距離で当て続けない
- 強い牽引(きつい結び)を避ける
「シャンプーを変えたから抜けたのでは?」と思うこともありますよね。
でも、多くの場合はシャンプーそのものより、“抜けるタイミングが重なって見える”影響が大きいです。
だから今は、刺激を減らして“待てる環境”を作るのが安全です。
手順4:食事は“追加”より“穴埋め”で考える
髪の材料はタンパク質だけでなく、ビタミンやミネラルも関わります。
日本皮膚科学会のQ&Aでも、髪の新陳代謝にビタミン・ミネラルが関係し、バランスのよい食生活が大切とされています。
サプリで全部解決!よりも、まずは穴埋めです。
- 主菜(肉・魚・卵・大豆)を毎食のどこかに
- 野菜+海藻+きのこで“微量栄養素”を底上げ
- 極端な糖質制限・断食は避ける(急な体重減少は引き金になりうる)
「忙しくてそんなにできない…」は当然です。
その場合は、朝だけでも「卵+ヨーグルト」「納豆+豆腐」など、最小構成でOKです。
手順5:ストレスは“減らす”より“抜く”を作る
ストレスの根本原因をゼロにするのは難しいです。
そこで現実的なのが、毎日5〜10分の“抜く時間”を固定で作ることです。
- 4秒吸って、6秒吐く呼吸を2分
- 散歩10分(できれば昼間)
- 「悩みメモ」を書いて頭から外に出す
- 寝る前に“考える時間”を5分だけ区切る
「こんなので抜け毛が止まるなら苦労しない」と思いますよね。
止めるというより、回復のブレーキを外すイメージが近いです。
睡眠とセットでやると、体感が出やすいです。
抜け毛の原因が不安なときの受診目安

ここがいちばん大事です。
受診は「負け」ではなく、不安を短縮する手段です。
まず受診を考えたい“危険サイン”
- 円形に抜ける(円形脱毛症の可能性)
- 頭皮の赤み・強いかゆみ・痛み・膿がある
- 短期間で地肌が目立つほど急激に薄くなった
- 抜け毛が3か月以上続く、または半年以上ダラダラ続く
- 全身症状(発熱、だるさ、体重減少)がある
「病院に行っても“様子見”と言われそう」と不安になりますよね。
でも、様子見でも“何を見ればいいか”が分かるだけで、不安の量は減ります。
皮膚科とオンラインAGAクリニック、どっちが合う?
結論は、あなたの“疑い”で選ぶのが合理的です。
| 状況 | おすすめの相談先 | 理由(判断軸) |
|---|---|---|
| 生え際・頭頂部がゆっくり薄い/家族にAGAが多い | オンラインAGAクリニック(まず相談) | AGAは進行型なので、早めに評価して治療適応を判断しやすい。通院負担が少ない。 |
| 円形に抜ける/眉毛・体毛も抜ける | 皮膚科 | 円形脱毛症など皮膚科での評価が基本。重症度で治療方針が変わる。 |
| 赤み・かゆみ・痛み・フケが強い | 皮膚科 | 脂漏性皮膚炎、白癬など頭皮疾患の鑑別が必要なことがある。 |
| 発熱後、手術後、急な減量後など「引き金」が明確 | 皮膚科 or かかりつけ医 | 休止期脱毛の可能性。必要に応じて血液検査(鉄・甲状腺など)も検討。 |
「オンラインってちゃんと診てもらえる?」と心配になりますよね。
オンラインは万能ではありませんが、AGAのように問診・写真・経過で判断しやすい領域では便利です。
しかも最近は無料カウンセリングが用意されていることも多く、受診ハードルが低いです。
押し売りが不安なら「今日は診断の相談だけ」と決めて使うのもアリです。

AGAか、休止期脱毛か、頭皮トラブルか――ここが整理できると対策のムダ打ちが激減します。
無料のオンライン相談は“情報を買う”感覚で使うとラクですよ。
ストレスと抜け毛のFAQ
抜け毛は何本から「異常」ですか?
目安として、日本皮膚科学会では1日100本程度までと言われています。
ただ、洗髪の頻度で“まとめて抜ける”日があるので、1日単位で数えるより1〜2週間の体感で見た方がブレにくいです。
「明らかに増えた」が2〜3週間続くなら、記録(写真・メモ)を取って受診時に見せるのが役立ちます。
抜け毛が増えたのは、シャンプーが原因?
シャンプーが直接の原因で大量に抜けるケースは多くありません。
ただし、合わない製品で頭皮が荒れる(かゆみ、赤み)があると、悪化要因にはなり得ます。
頭皮症状があるなら、低刺激に切り替えて、早めに皮膚科で確認が安心です。
ストレスが減ればすぐ戻りますか?
すぐ、とは限りません。
休止期脱毛は、引き金から2〜3か月遅れて抜け毛が増え、落ち着くまで数か月かかることがあります。
焦りが強いほどストレスが上乗せされるので、まずは睡眠・回復時間の確保で“土台”を整えるのが近道です。
頭皮マッサージはやった方がいい?
やるなら「やさしく短く」が安全です。
強い刺激や長時間は、かえって頭皮の負担になることがあります。
今は「髪を増やす儀式」より、睡眠・食事・頭皮の刺激を減らす方が効果につながりやすいです。
育毛剤や発毛剤は使うべきですか?
原因によって答えが変わります。
AGAが疑わしい場合、医師の評価のうえでミノキシジル外用薬などを検討する流れがあります。
休止期脱毛っぽい場合は、まず引き金の整理と生活の立て直しが優先です。
病院ではどんな検査をしますか?
状況によりますが、問診(発症時期・きっかけ)と視診、必要に応じて血液検査(鉄欠乏、甲状腺など)を検討することがあります。
「検査されるのが怖い」と感じるかもしれませんが、原因の候補が絞れると対策がラクになります。
対策のまとめ:今日からやること
- ストレスで抜け毛が増えるときは、休止期脱毛のように一時的なズレで起こることがある
- 原因の棚卸しは2〜3か月前まで振り返ると当たりやすい
- 最優先は睡眠と回復時間(まず“回復できる体”に寄せる)
- 抜け方が進行型っぽい/頭皮症状が強い/長引くなら受診で確認
- AGAが疑わしい場合は、通院の負担が少ないオンラインAGAクリニックの相談も選択肢
抜け毛の流れを、ざっくり図にするとこんなイメージです。
引き金(ストレス/体調変化) ↓(2〜3か月) 抜け毛が増える(休止期脱毛っぽい) ↓(3〜6か月) 落ち着く → 新しい髪が伸びる(見た目の回復はさらに数か月)
ストレスで抜け毛が増える対策は「睡眠→見極め→受診」
抜け毛が増えると、気持ちが急に“未来の最悪”へ飛んでしまいます。
でも、やることはシンプルです。
睡眠で回復の土台を作る。
2〜3か月前まで含めて原因の候補を見極める。
長引く・進行型っぽいなら早めに医師で確認する。
この順番なら、ムダ打ちを減らしながら、不安も最短で小さくできます。
次に読む(あなたの状況別)
- 睡眠・食事・運動から整えたい(生活習慣):まず土台を立て直したい人向け
- 症状別にサクッと確認したい(よくある疑問):不安を早く減らしたい人向け
- AGAの可能性が気になる(AGA治療):生え際・頭頂部の薄さが気になる人向け
- かゆみ・フケ・赤みもある(頭皮の悩み・ケア):頭皮トラブルがありそうな人向け
この記事の根拠(一次情報中心)
- 公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:脱毛症(毛周期・1日100本程度までの目安)
- 公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:他の病気と関連する脱毛(休止期脱毛の例)
- 公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:脱毛予防と生活習慣(休息・規則正しい生活)
- 日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(PDF)
- American Academy of Dermatology:Hair shedding / telogen effluvium(1日50〜100本など)
- British Association of Dermatologists:Telogen effluvium(自然に改善・3〜6か月など)
- 厚生労働省:健康づくりのための睡眠ガイド2023(PDF)
- e-ヘルスネット(厚生労働省):休養・こころの健康

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