「硬水の地域に行った(住み始めた)ら、髪がきしむ…」「シャンプーが泡立たないし、抜け毛も増えた気がする…」そんなモヤモヤ、ありませんか?
髪がギシギシすると、手触りだけじゃなく“薄く見える”瞬間が増えて不安になりますよね。とはいえ、いきなり深刻に考えすぎなくても大丈夫。水質で起きるトラブルは、原因を分けて対策すると改善しやすいです。
結論:硬水そのものがAGA(男性型・女性型の薄毛)を直接起こすとは言い切れませんが、硬水のミネラルが髪に残るときしみ・絡まり・ゴワつきが起きやすく、切れ毛や束感で「抜け毛が増えた/薄く見える」につながることがあります。対策は「ミネラルを残さない洗い方+落とすケア+保湿」でOKです。

- 硬水で髪がきしむ・泡立たない「主な原因」
- 「抜け毛が増えた気がする」の正体(見え方・切れ毛も含む)
- 硬水対策の基本:シャンプー選び/すすぎ/仕上げ
- 旅行時の最小装備と、現地で困らないコツ
- 水質以外を疑うべき受診目安(AGAも含む)
不安をほどくには、原因を“見える化”して、やることを絞るのが近道です。あなたの状況に当てはめながら読んでみてください。
硬水で髪がきしむ・抜け毛が増える?まずは結論の整理

髪のきしみ:硬水のカルシウム・マグネシウムなどが髪表面に残り、指通りが悪くなる(摩擦が増える)ことで起きやすいです。
抜け毛:硬水が“毛根を弱らせて抜ける”と決めつけるのは早いです。実際には、次のような「見え方の変化」が混ざりやすいです。
- 絡まりが増えて、ほどく時に切れ毛が増える(=短い毛が落ちる)
- 髪が束になってボリュームが減ったように見える
- 頭皮が乾燥・刺激で荒れて、一時的に抜け毛が増える(ただし原因は水質だけとは限らない)
だからこそ、対策も「ミネラル残留」「すすぎ残し」「乾燥・摩擦」を優先して潰すのが合理的です。
硬水で髪がきしむ原因(根拠をもとに分解)
1)そもそも硬水とは:硬度が高い水(カルシウム・マグネシウムが多い)
硬水・軟水の違いは“硬度”。一般的に硬度は炭酸カルシウム(CaCO3)換算のmg/Lで表され、水中のカルシウム・マグネシウム量が多いほど硬度が高くなります。
| 区分(目安) | 硬度(mg/L as CaCO3) | 髪で起きやすいこと(感じ方) |
|---|---|---|
| 軟水 | 〜60 | 泡立ちやすい/すすぎやすい(ただし洗いすぎで乾燥しやすい人も) |
| 中程度 | 60〜120 | 地域や髪質で差。泡立ちに違和感が出る人も |
| 硬水 | 120〜180 | 泡立ち低下・きしみ・絡まりが出やすい |
| 非常な硬水(超硬水) | 180〜 | 髪が“コーティングされた感じ”/ゴワつき・くすみが強く出ることも |
※硬度の区分は資料により表現が異なります。飲料水分野の分類や国内資料を参考にしつつ、「あなたの髪で体感が出るか」を重視してください。
2)硬水で泡立ちが悪いのは「石けんカス/洗浄成分の働きが落ちる」から
硬水では、カルシウム・マグネシウムなどの金属イオンが洗浄成分と反応しやすく、泡立ちが悪くなったり、洗い心地が重くなったりします。結果として、
- シャンプーを多めに使ってしまう
- すすぎ不足になりやすい
- 髪と頭皮に「残るもの」が増える
この流れが、きしみ・ベタつき・頭皮トラブルの下地になります。
3)髪表面にミネラルが残ると、摩擦が増えて「きしみ・絡まり」が出やすい
硬水環境では、髪のキューティクル表面にミネラルが沈着しやすいことが報告されています。沈着が増えると、髪表面がなめらかに整いにくくなり、指通りが悪く感じやすいです。
ここで重要なのは、“髪の強度が確実に落ちる”と断定できるほど研究が一致していない点。強度や弾力に差が出ないという報告もあります。一方で、表面の沈着や厚みの変化を示す報告もあり、少なくとも手触り・絡まりには影響し得ます。

4)頭皮側は「すすぎ残し+刺激」で、かゆみ・フケっぽさが出ることも
硬水だと泡立ちにくく、洗浄成分や汚れが残りやすい→頭皮の違和感につながることがあります。また、皮膚バリアとの関係が研究されている領域もあり、敏感肌・皮膚炎がある場合は影響を受けやすいことがあります(ただし個人差が大きいです)。
5)カラー・パーマ毛は影響が出やすい(乾燥+沈着で手触りが悪化しやすい)
カラーやパーマ、縮毛矯正などで髪が“多孔質(すき間が多い状態)”になっていると、沈着・乾燥の影響を体感しやすい傾向があります。旅行で「急にゴワゴワ」を感じやすいのも、この層です。
6)「抜け毛が増えた気がする」の正体:切れ毛・束感・洗髪条件の変化が混ざる
硬水の環境では、髪が絡まりやすくなり、ほどくときに切れ毛が増えることがあります。切れ毛は“抜け毛”と見た目が似るので不安になりますが、毛根が付いていない短い毛が多いなら、まずは切れ毛疑いです。
| 気になる症状 | 硬水で起きやすい理由 | まず見るポイント |
|---|---|---|
| 髪がきしむ・絡まる | ミネラル沈着/すすぎ残し/表面摩擦UP | 乾かす前の指通り、泡立ち、すすぎ時間 |
| 抜け毛が増えた気がする | 切れ毛が増えて“落ちた毛”が増える/束感で薄く見える | 毛根(白い球)が付いているか、短い毛が多いか |
| 頭皮がかゆい・フケっぽい | 洗浄成分・汚れの残留/乾燥刺激 | 赤み、痛み、湿疹の有無(あるなら無理しない) |
| 髪が重い・ベタつくのにパサつく | 表面に残る+内部は乾燥、の“二重状態” | 週1のリセット(キレート/クレンジング)+保湿で改善するか |
硬水かどうかの見分け方(旅行前・引っ越し後に便利)

- 蛇口やシャワー、ガラスに白いウロコ(水垢)が付きやすい
- シャンプーやボディソープが泡立ちにくい
- 洗った直後に髪がキュッと鳴るようなきしみ
- 自治体や水道局の「水質データ(硬度)」が公開されていることも
- 旅行なら、硬度を調べられるサイトや、簡易の硬度試験紙も便利
目安としては、こんな“体感グラフ”でイメージするとわかりやすいです(あなたの髪質で前後します)。
きしみ・絡まりの体感(目安) 軟水 |■■ 中程度 |■■■ 硬水 |■■■■ 超硬水 |■■■■■
硬水で髪がきしむときの対策(今日からできる順)
対策1)すすぎを「いつもの+30秒」:一番コスパがいい
硬水環境では、泡立ちや洗浄の感覚が変わるので、まずはすすぎ時間を増やすのが有効です。
- シャンプー前の予洗い:1分(ここで汚れの7〜8割が落ちると言われることも)
- シャンプー後のすすぎ:いつもより+30秒(生え際・耳後ろ・襟足を重点)
- トリートメント後のすすぎ:ヌルつきゼロにせず、“ぬめりが薄く残る”程度で止める(やりすぎ乾燥に注意)
対策2)「硬水向け」シャンプーの見分け方:キレート剤がヒント
硬水対策では、髪に残りやすいミネラルと結合して洗い流しやすくするキレート剤(金属封鎖剤)がヒントになります。成分表示で探すなら、次のような名前が目安です。
- EDTA(例:EDTA-2Na、EDTA-4Na、エデト酸塩)
- クエン酸、クエン酸Na(酸性寄りの処方の目印になることも)
- フィチン酸、フィチン酸Na
- グルコン酸Na など
「毎日キレートでゴシゴシ」が正解とは限りません。強めのリセット系は乾燥しやすいので、週1〜2回のリセットとして取り入れ、普段は保湿寄りのシャンプーでOKな場合も多いです。

対策3)最後だけ「軟水で仕上げる」:旅行で効く裏ワザ
旅行や短期滞在なら、全部を変えなくても最後の仕上げだけ工夫すると体感が変わります。
- 最後のすすぎをミネラルウォーター(軟水)や浄水で行う(コップ1〜2杯でもOK)
- 髪が長いなら、毛先中心にかけるだけでも違います
「え、そこまで?」と思うかもしれませんが、硬水の“居座り”は最後に残りがち。最後の1回でリセットするイメージです。
対策4)酸性リンス(クエン酸など)は“濃度と頻度”がすべて
酸性リンス(クエン酸など)を薄めて使う方法が紹介されることがあります。考え方としては、ミネラル残留を落としやすくし、キューティクルを整えやすくする狙いです。
ただし、濃すぎる・頻度が高すぎると刺激になったり乾燥につながることも。やるなら、まずは週1回・薄めから。頭皮に傷や湿疹がある場合は避けてください。
対策5)アウトバス(洗い流さないトリートメント)で「摩擦」を減らす
硬水環境で大きいのは摩擦。濡れた髪は特に傷みやすいので、
- タオルはゴシゴシしない(押し当てて水分を取る)
- ドライヤー前にミルク/オイルを毛先中心に
- ブラシは“引っかかりをほどく用”を使う
絡まり=切れ毛=薄く見えるの連鎖を止めるだけで、抜け毛不安が軽くなる人も多いです。
旅行時の対策:最小装備チェックリスト(荷物を増やさない)
旅行では「水質」だけでなく、乾燥した空調・睡眠不足・食事の乱れ・紫外線など、髪に不利な条件が重なります。だから“完璧”より“崩れにくい最小セット”が勝ちです。
| 持っていくもの | 目的 | 選び方のコツ |
|---|---|---|
| 小分けのシャンプー(普段のもの) | 髪質に合う前提を崩さない | 硬水向けならキレート剤入りも候補 |
| 洗い流さないトリートメント | 摩擦・乾燥を減らす | 軽めでもOK、毛先中心に |
| 小さめのコーム/ブラシ | 絡まりをほどく | 無理に引っ張らないタイプ |
| (余裕があれば)シャワーフィルター | 体感の底上げ | 取り付けが簡単なものが現実的 |
| (最小裏ワザ)ペットボトルの軟水 | 最後の仕上げすすぎ | 全量ではなく“最後だけ”でOK |
旅行中の洗い方(3ステップ)
- 予洗いを長め(1分)
- シャンプーは1回目は軽く、2回目で泡立ちを見て調整(泡立たないからと大量投入しない)
- 最後のすすぎだけ工夫(+30秒 or 軟水で仕上げ)
それでも不安なとき:受診の目安(硬水以外の薄毛も早めに切り分け)

硬水対策で「きしみ・絡まり」が落ち着くと、“抜け毛が増えた気がする”も一緒に軽くなるケースは多いです。逆に、次のサインがあるなら、水質だけに絞らず原因を切り分けましょう。
- 抜け毛が2〜3か月以上明らかに増えている
- 生え際の後退、頭頂部の透けなどパターン化した薄毛が進んでいる
- 頭皮の赤み・痛み・ジュクジュクがある(皮膚トラブルが疑わしい)
- 円形に抜ける、急にごっそり抜けるなど、いつもと違う
頭皮の炎症や湿疹が強い場合は皮膚科での確認が安心です。一方で、AGAの可能性が少しでも頭をよぎるなら、オンラインAGAクリニックの無料カウンセリングもかなり便利です。通院の手間が少なく、写真や問診で「今の状態がAGAっぽいか/別要因が濃いか」を整理しやすいので、悩みを長引かせにくい選択肢になります。
FAQ(硬水で髪がきしむ・抜け毛が不安なとき)
Q1. 硬水は本当に髪がきしむ原因になりますか?
なり得ます。硬水に多いミネラルが髪に残ると指通りが悪く感じやすいです。まずはすすぎ時間を増やす+リセットケアで体感が変わるか確認してみてください。
Q2. 硬水でAGA(男性型・女性型の薄毛)になりますか?
硬水だけでAGAになる、と断定はできません。AGAは体質(遺伝要素やホルモンなど)が大きいとされます。硬水で起きやすいのは、きしみ・絡まり・切れ毛など“見え方の悪化”が中心です。ただし不安が強いなら早めに相談して切り分けるのがラクです。
Q3. 抜け毛が増えた気がするとき、まず何を見ればいい?
落ちた毛に毛根(白い球)が付いているか、短い毛が多いかを確認。短い毛が多いなら切れ毛の割合が高い可能性があります。
Q4. シャワーフィルターは効きますか?
体感が変わる人はいますが、製品や水質条件で差が出ます。旅行なら「最後のすすぎだけ軟水にする」方法も現実的です。
Q5. キレート剤入りシャンプーは毎日使うべき?
強めのリセット系は毎日だと乾燥する人もいます。まずは週1〜2回のリセットとして使い、普段は保湿寄りで様子を見るのが無難です。
Q6. クエン酸や酢のリンスは安全?
薄めて使う方法が紹介されることはありますが、濃度が高いと刺激になることも。頭皮に炎症があるときは避け、やるなら薄め&低頻度で。
Q7. 海外のホテルのシャンプーを使うと余計にきしみます…
髪質に合わない処方や香りが強いものもあります。普段使っているミニボトルを持参すると失敗しにくいです。
Q8. 硬水対策をしたのに改善しません。次の一手は?
水質以外(紫外線、乾燥、睡眠不足、食生活、ストレス、整髪料の残留、頭皮炎症)を疑い、受診目安に当てはまるなら早めに相談して切り分けるのがおすすめです。
まとめ:硬水のきしみは「落とす→守る」で改善しやすい
- 硬水はミネラルが多く、泡立ち低下・残留できしみ/絡まりが出やすい
- 抜け毛不安は切れ毛・束感・乾燥が混ざりやすい(毛根が付くか確認)
- まずはすすぎ+30秒、次に週1〜2回のリセット、最後に保湿で摩擦を減らす
- 旅行は「最小装備+最後のすすぎ」で体感が変わりやすい
- パターン化した薄毛や長引く抜け毛は、水質だけに絞らずオンラインAGA無料相談で切り分けが早い
次に読む(あなたの状況別)
- 頭皮のかゆみ・フケも気になる:頭皮の悩み・ケアの記事
- 旅行・出張で生活リズムが乱れがち:生活習慣から整える記事
- “まずはセルフケアでできること”を増やしたい:育毛剤の基本
- 薄毛が進んで見えて不安が強い:発毛剤(一般用)の基礎
- 生え際・頭頂部の薄毛が気になる:AGA治療の全体像
- 同じ不安をまとめて解消したい:よくある疑問(Q&A)
この記事の根拠(一次情報中心)
- WHO:Hardness in Drinking-water(硬度の基本・背景資料)
- 厚生労働省資料:カルシウム・マグネシウム等(硬度)
- 東京都水道局:水の硬度(硬度の説明)
- 神奈川県:軟水・硬水の基礎(硬度区分の説明)
- Srinivasan G. et al. Effects of hard water on hair(2013, PubMed)
- Srinivasan G. et al. Scanning electron microscopy of hair treated in hard water(2016, PubMed)
- Lopez DJ. et al. Hard water and eczema(2022, PMC:皮膚バリアとの関連レビュー)
- NIH PubChem:EDTA(キレート剤の基礎情報)


