「オナニー(自慰行為)をするとハゲるって聞いたけど、本当…?」
ふとした噂が頭に残ると、抜け毛が増えた日ほど不安になりますよね。しかも相手に相談しづらい話題なので、ひとりで悩みやすいのも自然なことです。
結論から言うと、オナニーそのものが直接“薄毛を進める”と示した医学的根拠は乏しいと考えられています。噂にはそれっぽい理屈(男性ホルモン・亜鉛・タンパク質など)が出てきますが、落ち着いて分解すると「別の原因を見落としてない?」が本質になりやすいです。

- 「オナニーするとハゲる」と言われる3つの論点(男性ホルモン・亜鉛・タンパク質)
- 数字で見る:射精で失う栄養はどれくらい?
- 抜け毛の“本命”になりやすい原因(AGA/休止期脱毛/頭皮トラブルなど)
- 今日からできるセルフチェックと整え方
- AGAクリニックの受診目安(オンライン無料相談の使いどころ)
読み終えるころには、「オナニーのせいかも…」というモヤモヤが、“確認すべきポイント”に置き換わるはずです。
結論:オナニーするとハゲる「本当」は?医学的には直接の根拠は乏しい
「オナニー=薄毛の直接原因」と断定できるデータは、現時点では見当たりにくいです。
一方で、薄毛や抜け毛はたった1つの原因で起きるものではなく、体質(AGAのなりやすさ)・睡眠不足・ストレス・頭皮環境・病気や薬など、複数要因が絡みます。
なので現実的には、「オナニーが原因かも」と考える時間を、薄毛の型チェックと対策に回した方が得です。
なぜ「オナニーするとハゲる」と言われる?噂の3つの論点
噂の“根拠っぽく見えるポイント”は、だいたい次の3つに集約されます。
| 噂の論点 | よくある主張 | 冷静に見るチェックポイント |
|---|---|---|
| 男性ホルモン | テストステロンが増える→薄毛が進む | 薄毛の中心はジヒドロテストステロン(DHT)と毛包の感受性。短期変動と慢性進行は別物 |
| 亜鉛 | 射精で亜鉛が減る→髪が作れない | 1回あたりの喪失量は小さく、食事で十分補える範囲か |
| タンパク質 | 精液にタンパク質がある→髪の材料が減る | 量のスケール(mg)と、1日の摂取量(g)を比べる |
男性ホルモン(テストステロン)増加説
AGA(男性型脱毛症)の説明でよく出てくるのが、テストステロン→DHT→毛が細くなる、という流れです。
ここで大事なのは、“テストステロンが多い=薄毛”ではないという点。薄毛に関与しやすいのは、テストステロンそのものよりテストステロンが変換されてできるDHT、そして毛根側の受容体の感受性(体質)です。AGAは遺伝・ホルモン要因が絡むパターン型の脱毛として整理されています(日本皮膚科学会のガイドライン参照:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版)。
亜鉛の消費でハゲる説
亜鉛は体のいろいろな働きに必要なミネラルで、髪にとっても大事なのは事実です。とはいえ「射精=亜鉛が枯れる」みたいなイメージは、数字で見ると温度が下がります。
タンパク質の消費でハゲる説
髪の主成分はケラチン(タンパク質)。だから「精液にタンパク質が含まれる→出し過ぎると髪の材料が減る」と言われがちです。
これも“量のスケール感”がポイント。後ほど数字で比較します。

根拠で整理:髪が薄くなる“本命”はAGAなど別の要因
AGAの仕組み:DHTが毛包に作用して“細く短い毛”が増える
AGAは、前頭部や頭頂部を中心に髪が細く短くなり(軟毛化)、進行すると地肌が目立ちやすくなるタイプの脱毛です。ガイドラインでも、成長期が短くなり休止期にとどまる毛包が増えることが病態の基盤として説明されています(日本皮膚科学会ガイドライン)。
海外の解説でも、男性型脱毛は遺伝とホルモン要因が組み合わさり、DHTが毛包の変化(ミニチュア化)に関わる、と整理されています(例:British Association of Dermatologists(BAD)患者向け情報、NCBI Bookshelf: Androgenetic Alopecia)。
「テストステロンが増える=ハゲる」ではない理由
オナニーや性行為でテストステロンがどう動くかは研究されていますが、短期のホルモン変動と、AGAのような慢性的な毛包のミニチュア化を直結させるのは飛躍が大きいです。
たとえば若年男性を対象に、自慰行為の前後でホルモンの動きを見たパイロット研究では、フリーのテストステロンに差が出る可能性は示しつつも、ホルモン比(テストステロンとコルチゾールなど)に明確な変化がない、という整理になっています(Isenmannら: Hormonal response after masturbation)。
また、オーガズム後にはプロラクチンが増えるなどの反応が報告されていますが(Brody & Krüger 2006)、これがそのままAGA進行を意味する、とは言い切れません。
数字で見る:射精で失う「亜鉛」はどれくらい?
まず亜鉛。精液中の亜鉛は研究で測定されており、ある研究では1回の射精あたりの亜鉛量(Zn-T)が平均で約318μg(=0.318mg)と報告されています(Dissanayakeら 2010)。
一方、日本人の食事摂取基準(2025年版)では、30〜64歳男性の亜鉛推奨量は1日9.5mgとされています(健康長寿ネット:亜鉛の働きと1日の摂取量)。
ざっくり言うと、0.318mgは9.5mgの一部。しかも毎日同じ量が必ず失われる、という話でもありません。食事が極端に乱れている・体調不良が続いているなど、別の要因が重なる方が現実的です。
数字で見る:射精で失う「タンパク質」はどれくらい?
精液(精漿)にはタンパク質が含まれます。レビュー論文では、ヒト精漿のタンパク質濃度は35〜55mg/mL程度と推定されています(Gilanyら: Exploring the Human Seminal Plasma Proteome)。
仮に精液量を3mLとすると、タンパク質は約105〜165mg(0.105〜0.165g)くらい。ここで大事なのは、食事で摂るタンパク質が「g(グラム)」単位だということです。オナニーだけでタンパク質不足になり、髪が作れなくなる…というストーリーは、量のスケールが合いにくいのが正直なところです。
抜け毛が増えたように感じる“別の本命”:休止期脱毛(ストレスや体調の影響)
「最近抜け毛が多い」には、AGAだけでなく休止期脱毛(Telogen effluvium)というパターンもあります。これは強いストレス、体調変化、急なダイエット、病気などの“ショック”の後に、休止期の毛が増えて一時的にドサッと抜けるタイプです(DermNet: Telogen effluvium、BAD: Telogen effluvium)。
ここで「オナニーが原因かも…」と悩むより、睡眠・ストレス・食事・最近の体調変化を振り返る方が、現実の改善に近づきやすいです。
頭皮トラブルでも「抜け毛っぽさ」は増える
かゆみ・フケ・赤みが強いと、洗髪時に抜け毛が増えたように感じたり、髪が細く見えたりすることがあります。原因はAGAとは別で、頭皮の炎症や脂っぽさ、洗い方などが絡むことも。
「抜け毛が増えた」=即AGA、ではありません。ただ、AGAがベースにあって、そこに頭皮トラブルやストレスが重なることもあるので、切り分けが大事です。
具体策:不安を減らすために今日からできるチェック&整え方
ここからは「噂の真偽」より、あなたの髪に起きていることに寄せます。やることはシンプルです。
1)まずは“薄毛の型”をセルフで見分ける(3分)
鏡とスマホで、次をチェックしてください。
- M字(生え際)が以前より後退していないか
- 頭頂部の地肌が透けて見えやすくなっていないか
- 髪が細く・柔らかくなった感じがあるか(軟毛化)
- 分け目やつむじ周りの密度が落ちた気がするか
2)「記録」で不安を“事実”に変える
髪の不安は、体感だとブレます。おすすめは同じ条件で写真を撮ること。
- 週1回、同じ照明・同じ距離・同じ角度
- 生え際(正面・左右)と頭頂部を撮る
- できれば髪が乾いた状態
目安のタイムライン(ざっくり)
0週 1週 2週 3週 4週 5週 6週 7週 8週 9週 10週 11週 12週 |-----|-----|-----|-----|-----|-----|-----|-----|-----|-----|-----|-----| 写真 写真 写真 写真 写真 写真 写真 写真 写真 写真 写真 写真 ←3ヶ月
3ヶ月で「明らかに進んでいる」が見えたら、次の一手を取りやすくなります。
3)オナニー回数より「睡眠・頭皮・栄養」を優先する
噂の中心(亜鉛・タンパク質)が気になるなら、やるべきは“回数の我慢”より不足しにくい生活です。
- 睡眠:寝不足が続くなら、まず就寝時刻を固定(平日だけでも)
- 食事:主食+主菜(肉/魚/卵/大豆)+副菜を「最低1日2回」
- 亜鉛:牡蠣・肉・卵・豆類・ナッツなどを偏らず(サプリは“足りない前提”で乱用しない)
- 頭皮:かゆみ・フケ・赤みがあるなら洗浄剤や洗い方を見直す
4)抜け毛のタイプ別:見分けの目安
| タイプ | 起き方のイメージ | よくあるサイン |
|---|---|---|
| AGA | じわじわ進行 | M字/頭頂部の薄さ、軟毛化、家族歴 |
| 休止期脱毛 | ある時期からドサッ | 数週間〜数ヶ月で増える、体調変化・強いストレスの後(DermNet) |
| 頭皮トラブル | ムズムズ+抜け毛感 | かゆみ、フケ、赤み、ベタつき |
| 円形脱毛症など | 局所的に抜ける | 10円ハゲのような斑、急に境界がはっきり |

AGAクリニックの受診目安:オンライン無料相談を使うと早い
ここがこの記事のいちばん実用的なポイントです。悩みが長引くほど、選択肢が狭くなりやすいからです(特にAGAは進行性)。
受診を考えたい“切替ライン”(目安)
- 生え際 or 頭頂部の薄さが、写真で見ても進んでいる
- 抜け毛というより、髪が細く短くなってきた(軟毛化)
- 家族にAGAっぽい人がいて、同じパターンが気になる
- フケ・かゆみ・赤みが強く、ケアしても続く
- 不安で生活に支障(鏡チェックが止まらない、睡眠に影響など)
オンラインAGA相談が向いている理由
「病院に行くほどでは…」と思う時ほど、オンライン相談が便利です。
- 移動ゼロで、写真を見ながら相談しやすい
- AGAかどうかの“当たり”をつけやすい(必要なら対面へ)
- 無料カウンセリング/初回相談を用意している所も多く、気軽に使える
もちろん最終判断は医師ですが、「噂に振り回される時間」を「確認の時間」に変えるのが一番スッキリします。
| 状況 | おすすめの次の一手 |
|---|---|
| 自覚はあるが、写真だとよく分からない | 週1写真+オンライン相談で“型”を確認 |
| M字/頭頂部が明らかに進行している | 早めにAGA専門へ(オンライン→必要なら対面) |
| 急に抜け毛が増えた/体調変化があった | 休止期脱毛の可能性も。体調要因の確認+皮膚科/専門相談 |
| かゆみ・赤み・フケが強い | 頭皮疾患の可能性。まず皮膚科、並行して薄毛相談も可 |

よくある質問(オナニー すると ハゲる 本当?のFAQ)
Q1. オナニーをやめたら髪は増えますか?
オナニーをやめること自体で発毛が起きる、という根拠ははっきりしません。もしAGAが進行しているなら、我慢よりも治療や対策の方向性を合わせる方が現実的です(日本皮膚科学会ガイドライン)。
Q2. オナニーの頻度は何回までなら安全ですか?
「何回なら薄毛にならない」という基準は作れません。薄毛の中心がAGAの場合、影響するのは回数よりも体質(毛包の感受性)や進行具合です。頻度を気にするより、写真記録と受診目安のチェックが優先です。
Q3. 亜鉛サプリを飲めば安心ですか?
亜鉛は重要ですが、サプリは“多ければ良い”ではありません。過剰摂取が問題になることも知られています(耐容上限量の考え方も含め、健康長寿ネットが詳しいです)。まずは食事の土台を整え、それでも不足が疑わしいなら医療者に相談が安全です。
Q4. 「テストステロンが多い人ほどハゲる」って本当?
単純にそうとは言えません。薄毛はDHTや受容体の感受性などが絡みます(BAD、NCBI Bookshelf)。性活動による短期変化と、AGAの慢性進行は別物として考えるのが無難です。
Q5. 抜け毛が増えた日は、オナニーが原因ですか?
その日の抜け毛は、髪の生え変わり(毛周期)や洗髪の条件、頭皮の状態でも変わります。「その日やった行動」が即日反映される、とは限りません。数週間〜数ヶ月単位で、写真と触感(軟毛化)で見た方が判断しやすいです。
次に読む(あなたの状況別)
- AGAの基礎:まずは「AGAって何?」を短時間で整理したい
- 頭皮の悩み・ケア:かゆみ・フケ・赤みがある(抜け毛が増えた気がする)
- 生活習慣:睡眠不足やストレスが続いていて、抜け毛が心配
- AGA治療:治療の選択肢(内服薬・外用薬など)を全体像で知りたい
- クリニック:オンラインAGA相談を含め、相談先の選び方を知りたい
この記事の根拠(一次情報中心)
- 日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版(PDF)
- NCBI Bookshelf(StatPearls):Androgenetic Alopecia
- British Association of Dermatologists:Hair loss (male pattern / androgenetic alopecia)
- Isenmannら:Hormonal response after masturbation(PMC)
- Brody & Krüger 2006:post-orgasmic prolactin increase(PubMed)
- Dissanayakeら 2010:seminal plasma zinc / total zinc per ejaculate(PMC)
- Gilanyら 2015:Seminal plasma protein concentration(PMC)
- 健康長寿ネット:亜鉛の働きと1日の摂取量(日本人の食事摂取基準 2025年版の解説を含む)
- DermNet:Telogen effluvium(休止期脱毛)
- British Association of Dermatologists:Telogen effluvium


