「マルチビタミンで髪は増えるって本当?」「これ1つ飲めば、抜け毛が止まる?」
薄毛が気になり始めると、手軽なサプリに期待したくなるのは自然です。しかもマルチビタミンは“全部入り感”があるので、なおさら。
結論:マルチビタミンは“栄養の穴”がある人の底上げには役立つ可能性がありますが、これ1つで発毛したり、AGA(男性型脱毛症)を止めたりはしません。期待値を正しく置けば、ムダ打ちを減らして髪の不安を軽くできます。

- マルチビタミンで髪は増える本当?の結論と期待値
- 「これ1つ」で解決しない理由(根拠を6つ)
- 効く人・効きにくい人の判断基準(セルフチェック表)
- 失敗しない選び方(成分の見方・避けたい盛りすぎ)
- まずやるべき生活習慣の順番(サプリは何番目?)
- 不安が強い/進行している時の受診目安(無料のオンラインAGA相談)
サプリを否定する記事ではありません。「使うなら勝ちやすい形にする」ための整理です。気になるところから拾い読みでOK。
- マルチビタミンで髪は増える本当?まず答え:増える人は“条件つき”
- 根拠① マルチビタミンは「発毛剤」ではなく“栄養補助”の位置づけ
- 根拠② 「これ1つで解決しない」最大理由:薄毛の原因は1個じゃない
- 根拠③ マルチビタミンは「平均点」になりがち:ピンポイント不足には弱い
- 根拠④ 「飲めば安心」が危ない:過剰摂取で逆に抜け毛の例もある
- 根拠⑤ ビオチン入りは要注意ポイントあり:検査に影響する可能性
- 根拠⑥ “健康目的”でも過大評価は禁物:マルチビタミンは万能ではない
- 判断基準:マルチビタミンが“向いている人/向かない人”セルフチェック
- 具体策:マルチビタミンを“ムダ打ちしない”現実的な使い方(手順)
- 受診目安:マルチビタミンで粘らない“切替ライン”
- FAQ:マルチビタミンで髪は増える本当?でよくある疑問
- まとめ:マルチビタミンで髪は増える本当?答えは「不足の穴埋めなら」
- 次に読む(あなたの状況別)
- この記事の根拠(一次情報中心)
マルチビタミンで髪は増える本当?まず答え:増える人は“条件つき”
増える(=抜け毛が落ち着く/髪の状態がマシになる)可能性があるのは、ざっくりこの2パターン。
- 栄養不足がある(食事が偏る・極端なダイエット・欠食が多い等)
- 何かの理由で吸収が落ちている/必要量が増えている(体調や薬、生活背景など)
逆に、薄毛の原因がAGAなど別にある場合、マルチビタミン“だけ”で髪が増えるのは期待しすぎです。AGAは診療ガイドラインでも別枠で治療選択肢が整理されています。日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(PDF)
根拠① マルチビタミンは「発毛剤」ではなく“栄養補助”の位置づけ
マルチビタミン/ミネラル(MVM)は、複数のビタミンやミネラルをまとめて摂るサプリです。厚生労働省のeJIMでも、MVMの概要や注意点が整理されています。厚生労働省eJIM:マルチビタミン/ミネラル(MVM)
また、NIH(米国国立衛生研究所)Office of Dietary Supplements(ODS)も、MVMは製品差が大きく「何がどれだけ入っているか」を見る必要があると説明しています。NIH ODS:Multivitamin/mineral Supplements(一般向け)
つまり、マルチビタミンは“髪を生やす薬”ではなく、足りない栄養を埋めるための道具です。
根拠② 「これ1つで解決しない」最大理由:薄毛の原因は1個じゃない
髪の悩みは、原因が混ざりやすいのが厄介です。
- AGA(生え際・頭頂が薄い/細くなる)
- 一時的な抜け毛(急な体調変化・ストレス・栄養などが引き金になる休止期脱毛)
- 頭皮トラブル(脂漏性皮膚炎など)
- 生活習慣(睡眠不足、過度の飲酒、喫煙、極端なダイエット)
栄養不足が髪に影響し得ることは、レビューでも整理されていますが、同時に「リスクがない人に闇雲な検査や補充をしても有益とは限らない」という現実も示されています。PMC:Diet and hair loss(栄養不足と脱毛のレビュー)
だから、まず原因の棚卸しが重要。マルチビタミンは“原因が栄養寄りだった場合にだけ”効きやすい道具です。
根拠③ マルチビタミンは「平均点」になりがち:ピンポイント不足には弱い
抜け毛の原因が「特定の栄養素の不足(例:鉄、ビタミンD、亜鉛など)」だったとしても、マルチビタミンは各成分が少量で、補正スピードが遅いことがあります。
また、髪の材料として重要なタンパク質は、マルチビタミンには基本入っていません(=別で食事から確保が必要)。
| よくある期待 | 現実 | 現実的な打ち手 |
|---|---|---|
| これ1つで栄養は完璧 | 製品差が大きく、平均点になりがち | 不足が疑わしいなら食事+必要なら検査 |
| 発毛する | サプリは基本“栄養補助”。AGAは別枠 | AGAが疑わしければ医師相談 |
| すぐ変わる | 髪は数か月単位。短期で判定しづらい | 3か月を最小単位で評価 |
根拠④ 「飲めば安心」が危ない:過剰摂取で逆に抜け毛の例もある
サプリは「食品」でも、過剰摂取リスクはゼロではありません。国立健康・栄養研究所のHFNetも、ビタミン・ミネラルのサプリによる過剰摂取に注意を促しています。HFNet:健康食品を購入する前に(過剰摂取リスクなど)
例1:ビタミンAの摂りすぎは脱毛の報告がある
ビタミンAの過剰は、症状として皮膚の乾燥などとともに脱毛が起こり得ると、医療系の解説でも整理されています。MSDマニュアル:Vitamin A Excess
厚生労働省eJIMでも、既成ビタミンA(サプリ等)を高用量摂取した場合の有害性が説明されています。厚生労働省eJIM:ビタミンAとカロテノイド
例2:セレンの過剰(中毒)で脱毛が報告されている
セレン中毒(selenosis)での脱毛は、症例報告や総説でも知られています。PMC:Alopecia due to Selenosis(症例)
もちろん普通の用量で即そうなるわけではありませんが、マルチビタミンに加えて複数サプリを重ねると、上限に近づく可能性があります。

根拠⑤ ビオチン入りは要注意ポイントあり:検査に影響する可能性
髪サプリの定番成分としてビオチン(ビタミンB7)が入っている製品は多いですが、FDAは高用量ビオチンが一部の臨床検査に干渉し、誤った結果につながる可能性を注意喚起しています。FDA:Biotin interference(注意喚起)
NIH ODSのビオチン情報でも、検査への影響が触れられています。NIH ODS:Biotin(医療者向け)
結論:ビオチンが悪いわけではなく、採血・検査の予定がある人は医療者に申告するのが安全です。
根拠⑥ “健康目的”でも過大評価は禁物:マルチビタミンは万能ではない
髪の話から少し外れますが、「マルチビタミン=健康に良い」は思い込みが混ざりがちです。
米国NCI(国立がん研究所)やJAMA Network Openの報告では、一般的に健康な成人において、日常的なマルチビタミン使用と死亡リスク低下は関連しなかったとされています。NCI:Multivitamins do not lower risk of death(2024)
NIH ODSのMVM情報でも、研究結果はさまざまで、期待できる効果は限定的であることが示されています。NIH ODS:MVM(医療者向け)
だからこそ、髪のために使うなら「万能薬として」ではなく、不足の穴埋めとして割り切るのが正解です。
判断基準:マルチビタミンが“向いている人/向かない人”セルフチェック
| あなたの状況 | マルチビタミンの立ち位置 | 優先すべきこと |
|---|---|---|
| 外食・コンビニ中心/野菜・果物が少ない/欠食が多い | 不足の穴埋めとして相性◎ | まず食事の型を作る+補助で使う |
| 極端なダイエット中、または最近急に体重が落ちた | 不足の可能性はあるが単独では弱い | タンパク質・総カロリーの確保、必要なら受診 |
| 生え際・頭頂が薄い/細くなった/家系も薄毛 | 相性△(原因が栄養ではない可能性) | AGA相談(オンライン無料) |
| 急に抜け毛が増えた(2〜3か月前に強いストレス/発熱/生活の乱れ) | 不足が絡む可能性はある | 生活の立て直し+必要なら検査 |
| すでに複数サプリを重ねている | 相性×(過剰になりやすい) | まず整理(重ね飲みをやめる) |
具体策:マルチビタミンを“ムダ打ちしない”現実的な使い方(手順)
ここからは軽めに手順化します。ゴールは「サプリに依存せず、必要なところだけ押さえる」です。
手順1)まず2週間「食事の型」をチェック(サプリより先)
髪の材料は結局食事です。最初の2週間だけでいいので、次のどれが多いか見てください。
- 朝食抜きが多い
- 主食+主食(麺+パン等)が多い
- タンパク質(肉/魚/卵/大豆)が1日1回未満の日がある
- 野菜がほぼ“添え物”
ここが崩れているなら、マルチビタミンより食事の再設計が先です。
手順2)食事の“最低ライン”を決める(完璧は狙わない)
- タンパク質:毎食どれか1つ(肉/魚/卵/大豆/乳)
- 野菜:1日2回(サラダ or 具だくさん味噌汁でもOK)
- 主食:食べ過ぎるなら「夜だけ少なめ」から
手順3)マルチビタミンの選び方:見るべきは“盛りすぎてないか”
初心者がやりがちな失敗は「強そうだから高含有」を選ぶこと。髪目的なら逆です。
- 基本は1日1回タイプ(過剰になりにくい)
- ビタミンA(レチノール)が高すぎない製品を優先(重ね飲み禁止)
- セレン・亜鉛など微量ミネラルは追加サプリで上乗せしない
- すでに別サプリ(亜鉛、ビタミンD、ビオチン等)を飲んでいるなら、まず整理
迷うなら、HFNetの「健康食品のメッセージ」も一読して、サプリを“安全に使う視点”を入れておくと失敗しにくいです。HFNet:健康食品を購入する前に
手順4)飲むタイミングは「食後」に寄せる(胃が弱い人ほど)
空腹で飲んで気持ち悪くなる人はわりといます。基本は食後でOK。毎日同じタイミングに固定すると習慣化しやすいです。
手順5)評価は“髪の時間”で:最低3か月(短期で結論を出さない)
髪は数週間で激変しません。見るべき指標は「発毛」ではなく、まず抜け毛の勢い・髪質・頭皮の安定です。
【期待値のグラフ(イメージ)】 0週 不安MAX ██████████ 4週 生活整う ████████ 8週 抜け毛減? ██████ 12週 評価する █████ ※AGAが本丸なら、この段階でも「進行感」が残ることがある(医療の出番)

受診目安:マルチビタミンで粘らない“切替ライン”
薄毛の悩みは、自己流で長引くほど消耗しがちです。ここは判断基準を置いておくと楽になります。
オンラインAGAクリニック(無料相談)に切り替える目安
- 生え際・頭頂が明らかに薄い/範囲が広がっている
- 髪が細く短くなった(ハリ・コシ低下)
- 3か月整えても進行感がある
- 家系的にAGAが濃く、早めに手を打ちたい
オンラインAGAクリニックの無料カウンセリングは、普通に受けられて無料なことが多いので、使わないともったいないです。相談したから治療確定ではなく、「AGAっぽいか」「生活改善で様子見か」の線引きがしやすくなります。
サプリを飲んでいる人ほど大事:医療者に必ず伝えるケース
- 採血・健康診断が近い(特にビオチン入り)
- 持病がある(腎臓・肝臓など)
- 薬を飲んでいる(相互作用の確認が必要)
ビオチンは検査への干渉が注意喚起されています。FDA:Biotin interference
FAQ:マルチビタミンで髪は増える本当?でよくある疑問
Q1. マルチビタミンで発毛しますか?
A. 一般に、サプリは医薬品のような発毛効果を目的としたものではありません。栄養不足が背景にある場合に、状態が“底上げ”される可能性がある、という位置づけです。厚労省eJIM:MVM
Q2. どれくらいで変化が出ますか?
A. 髪は数か月単位で評価が基本です。最低でも3か月は様子見しつつ、抜け毛の勢い・髪質・頭皮の安定で判断するのがおすすめです。
Q3. ビオチン入りを選んだ方がいい?
A. 「髪に良さそう」で高用量を選ぶのは注意です。ビオチンは一部の臨床検査に影響する可能性があり、FDAが注意喚起しています。検査予定があるなら申告を。FDA:Biotin interference
Q4. 亜鉛やビタミンDも一緒に足した方が早い?
A. 不足があるなら“必要量だけ”足すのは合理的ですが、自己判断で重ねると過剰になりやすいです。まずは食事の型を作って、必要なら医師に相談して検査で判断するのが安全です(特に微量ミネラル)。
Q5. マルチビタミンをやめたら抜け毛が増えますか?
A. 不足の穴埋めとして効いていた人は、やめて食事が戻ると影響する可能性はあります。ただし「やめた瞬間に増える」とは限りません。やめるなら、食事の最低ライン(タンパク質・野菜)を先に固めるのがおすすめです。
Q6. 逆に、飲んで抜け毛が増えることは?
A. 可能性としてはゼロではありません。ビタミンAやセレンなど、過剰摂取で脱毛が報告される成分があります。複数サプリの重ね飲みは避け、体調が変なら中止して相談を。MSD:Vitamin A Excess PMC:Selenosisと脱毛
Q7. AGAっぽいけど、サプリで何とかしたい…
A. 気持ちは分かりますが、AGAが本丸ならサプリだけで止めるのは難しいことがあります。ガイドラインでも治療選択肢が整理されています。日本皮膚科学会:AGAガイドライン(PDF) まず無料のオンラインAGA相談で「今どの段階か」を確認するのが近道です。
まとめ:マルチビタミンで髪は増える本当?答えは「不足の穴埋めなら」
- マルチビタミンで髪が増える本当?→ 栄養不足がある人の底上げには役立つ可能性。ただしこれ1つで発毛はしない
- 「これ1つ」で解決しない理由は、薄毛の原因が複合で、AGAなど別原因が多いから
- 過剰摂取(ビタミンA、セレンなど)やビオチンの検査干渉など、安全面の注意も必要
- 使うなら「食事の型→控えめ設計の製品→3か月評価」が勝ち筋
- 生え際/頭頂が薄い・進行感があるなら、無料のオンラインAGA相談を使う(使わないともったいない)
次に読む(あなたの状況別)
- まず「抜け毛が増えた理由」を全体像で整理したい:よくある疑問
- 食事・栄養の優先順位(タンパク質・鉄・亜鉛など)を固めたい:生活習慣
- 頭皮の乾燥・かゆみ・フケも気になる(外側ケアもセットで):頭皮の悩み・ケア
- AGAの治療選択肢(内服/外用の全体像)を知って不安を減らしたい:AGA治療
この記事の根拠(一次情報中心)
- 厚生労働省eJIM:マルチビタミン/ミネラル(MVM)
- 国立健康・栄養研究所 HFNet:健康食品を購入する前に(過剰摂取等の注意)
- NIH ODS:Multivitamin/mineral Supplements(一般向け)
- NIH ODS:Multivitamin/mineral Supplements(医療者向け)
- 米国NCI:Multivitamins do not lower risk of death(2024)
- FDA:高用量ビオチンと臨床検査への干渉に関する注意喚起
- NIH ODS:Biotin(医療者向け)
- 日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(PDF)
- PMC:Diet and hair loss(栄養不足と脱毛のレビュー)
- MSDマニュアル:Vitamin A Excess
- PMC:Alopecia Due to Selenosis(セレン中毒と脱毛)


