「亜鉛って髪にいいって聞くけど、飲みすぎると逆に抜け毛って本当?サプリの副作用が怖い…」
薄毛や抜け毛が気になり始めると、できることは全部やりたくなりますよね。だからこそ“良いらしい”サプリほど、飲み方が不安になるのも自然です。
結論:亜鉛は体に必要なミネラルですが、サプリで高用量を長期間続けると、銅の吸収を邪魔して銅欠乏(貧血や体調不良など)につながることがあり、結果的に髪にも不利になる可能性があります。つまり、「亜鉛は多いほど正義」ではありません。

- 「亜鉛 飲みすぎ 逆に 抜け毛」の答え(何が起きる?)
- 過剰摂取で起こりやすいこと:銅欠乏・胃腸症状・相互作用
- 日本人の推奨量・耐容上限量(上限)と、サプリの見方
- 過剰摂取を避ける見直し手順(やめるより“整える”)
- 不安が強いときの受診目安(薄毛の切り分け含む)
「とりあえず飲んで安心したい」を否定しません。本文では、安全側に寄せる判断軸と、今日からできる整え方をまとめます。
結論:亜鉛の飲みすぎで逆に抜け毛は起きる?
可能性はあります。ただしポイントは「亜鉛そのものが毒で髪が抜ける」という単純な話ではなく、
- 亜鉛の過剰摂取(特にサプリで高用量)
- → 銅の吸収が妨げられる
- → 銅欠乏(貧血・好中球減少・神経症状などが報告)
- → 体のコンディションが落ち、髪にも不利になり得る
という「間接ルート」で問題が起きやすい、という理解が現実的です。
逆に言うと、上限を把握して、飲み方を整えれば、過剰摂取を必要以上に怖がる必要はありません。
なぜ亜鉛の飲みすぎが怖いのか(根拠)
1) 亜鉛は“U字カーブ”:不足でも過剰でも体に不利
亜鉛は必須ミネラルで、不足すると味覚障害や皮膚症状などが問題になります。一方で、過剰でも体に不利。よくあるのが「育毛に良いなら多めに」という発想ですが、亜鉛はそれが通りません。
イメージ(ざっくり)
体調・髪のコンディション
▲
│ ◎(ちょうどいい)
│ / \
│ / \
│ / \
└────────────────▶
不足 過剰
2) 過剰摂取の代表リスクは「銅の吸収低下」
米国NIH(Office of Dietary Supplements)の銅ファクトシートでは、亜鉛の摂取量が多いと銅の吸収を妨げ、亜鉛サプリの過剰使用は銅欠乏につながり得ると説明されています。また、亜鉛の摂取が約60mg/日程度でも(一定期間の摂取で)銅の指標が低下した報告に触れています。
参考:NIH ODS:Copper Fact Sheet(亜鉛と銅の相互関係)
銅は、鉄の代謝や酵素の働きなどに関わります。銅欠乏は、貧血や好中球減少、神経症状などが報告されており、原因のひとつとして「亜鉛過多」が挙げられることがあります。
参考:日本神経学会誌:亜鉛過多が背景にある銅欠乏性障害の報告(PDF)
3) 「食事だけ」で上限超えはまれ。多くは“サプリの重ねがけ”
日本の食事摂取基準(2025年版)でも、通常の食事で亜鉛を過剰摂取する可能性は低い、と整理されています。問題になりやすいのはサプリ、そして複数製品の併用です(マルチミネラル+亜鉛単体+のど飴系、など)。
参考:健康長寿ネット:亜鉛の摂取量(2025年版)と過剰摂取の注意
4) 日本の「推奨量」と「耐容上限量(上限)」を知ると、不安が整理できる
不安を減らすコツは、いきなり体感で判断しないこと。まずは数字で枠を作ります。
日本人の食事摂取基準(2025年版)の推奨量・耐容上限量は、年齢・性別で設定されています。30〜50代の薄毛に悩む人だと、だいたいここが中心です。
| 区分(目安) | 推奨量(mg/日) | 耐容上限量 UL(mg/日) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 成人男性(30〜64歳) | 9.5 | 45 | 「推奨」と「上限」は別物。上限は“超えないための壁” |
| 成人女性(30〜64歳) | 8.0 | 35 | 女性は上限が低め。マルチサプリ併用で超えやすい |
| 参考:男性(18〜29歳 / 75歳以上) | 9.0 / 9.0 | 40 / 40 | 年齢で上限が変わる |
参考:健康長寿ネット(食事摂取基準2025年版の一覧) / 厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2025年版)関連資料(PDF)
超重要:この上限は、食品+サプリなど“全部の合計”です。食事が10mgで、サプリが30mgなら合計40mg。ここを見落とすと「気づいたら上限付近」が起きます。
5) 亜鉛の過剰摂取は、まず胃腸症状として出ることが多い
高用量の亜鉛サプリは、吐き気・下痢・腹痛などの消化器症状が出ることがあります。Mayo Clinicも、亜鉛サプリの副作用として胃腸症状などを挙げ、長期に高用量摂取すると銅欠乏につながり得ると説明しています。
6) 薬との相互作用にも注意(抗菌薬など)
亜鉛は、抗菌薬(テトラサイクリン系、キノロン系など)や鉄剤、ビスホスホネートなどと相互作用があり、吸収を邪魔する可能性が指摘されています。服薬中なら自己判断で盛らないのが安全です。
参考:MSDマニュアル:亜鉛サプリメント(有害作用・薬物相互作用)

まず確認:あなたは本当に「飲みすぎ」?よくある3パターン
亜鉛の飲みすぎは、だいたいこのどれかです。
パターンA:単体亜鉛が高用量(30〜50mg)で固定
「薄毛に良いらしい」と高用量を毎日。長期化すると銅欠乏のリスクが上がります。
パターンB:マルチミネラル+亜鉛単体の二重取り
本人は「マルチは保険」と思っていても、合計で上限に近づきます。
パターンC:サプリ+亜鉛入りのど飴/トローチ/市販薬などが追加
風邪シーズンの“追い亜鉛”で、いつもの倍になるケース。気づきにくいので要注意です。
| 見落としがちな“亜鉛の入り口” | なぜ危ない? | 対策 |
|---|---|---|
| 亜鉛サプリ(単体) | 1粒が高用量の製品がある | 「1日量の亜鉛(mg)」をラベルで確認 |
| マルチミネラル/マルチビタミン | すでに亜鉛が入っていることが多い | “足す前に、入ってるか見る” |
| のど飴/トローチ/風邪対策製品 | 短期間でも合計が跳ねる | 併用期間はサプリを減らす/止める |
| 処方薬(亜鉛含有製剤) | 医療用で量が多い場合も | 主治医に「サプリも飲んでる」を共有 |
参考:厚生労働省eJIM:亜鉛(一般向け) / 厚生労働省eJIM:亜鉛(医療者向け)
過剰摂取を避ける:亜鉛の摂り方を見直す手順(具体策)
ここからは、今日できる順番でいきます。目標は「ゼロ」ではなく、不安が減る“安全側”に整えることです。
手順1:まず「食事+サプリの合計」を見える化する(1日だけでOK)
完璧な栄養計算はいりません。まずはサプリだけで十分です。
- 飲んでいるサプリを全部並べる(マルチ含む)
- ラベルの「亜鉛(mg)」を確認(1日目安量で計算)
- 合計が上限(男性45mg、女性35mg)に近い/超えるなら調整
手順2:不安が強い人の“安全設計”は「推奨量付近〜中用量まで」で十分
薄毛が気になると「多いほど効く」方向に寄りがちですが、亜鉛はそうなりにくいタイプです。
基本戦略:
- まず食事で推奨量に近づける(肉・魚・卵・大豆など)
- サプリは不足の穴を埋める位置づけ(高用量を常用しない)
亜鉛の推奨量・上限の枠は、上で示した通りです(食事摂取基準2025年版)。
手順3:高用量(例:30〜50mg)を毎日飲んでいるなら、まず“減らす/間引く”
いきなりゼロにする必要はありません。現実的な落としどころは次のどちらかです。
- 量を下げる:1日量が少ない製品に替える
- 頻度を下げる:毎日→隔日、など(合計が上限を超えない範囲へ)
※持病や医師の指示がある人は、自己判断で変更せず相談を優先してください。
手順4:「銅」も意識する(ただし自己流で盛りすぎない)
亜鉛過剰の怖さは銅欠乏にあります。だからといって、銅サプリを自己判断で足すより、まずは亜鉛を上限内に戻すのが先です。
体調面(貧血っぽい、しびれ等)が気になるなら、血液検査で確認して医療で調整するほうが安全です。
手順5:飲むタイミングを整える(薬を飲んでいる人は特に)
抗菌薬や鉄剤などを服用中なら、亜鉛のタイミングで吸収が変わる可能性があります。自己流で同時に飲まないのが無難です。
手順6:髪の“主役”は亜鉛じゃない:たんぱく質・睡眠・ストレスもセットで整える
亜鉛は髪の材料そのものではなく、材料(たんぱく質)を使うためのサポーターに近い存在です。亜鉛だけ盛っても、材料不足なら伸びません。
- たんぱく質(肉・魚・卵・大豆)
- 睡眠(髪以前に回復の土台)
- 極端なダイエットを避ける
この3点が整うほど、サプリの必要性も見えやすくなります。

受診目安:過剰摂取が怖い人は、ここで医師に確認すると安心
次のどれかに当てはまるなら、自己判断で引っ張らずに医療で確認する価値があります。
1) 亜鉛が上限近く/超えそうな飲み方が続いている
- 男性:合計が45mg/日近い、または超えている
- 女性:合計が35mg/日近い、または超えている
2) 胃腸症状(吐き気・下痢・腹痛など)がある
亜鉛サプリの副作用として知られているため、無理に続けないのが安全です。
3) 貧血っぽい・しびれ・歩きにくさなど、体調面が気になる
銅欠乏は、貧血や神経症状が問題になることがあります。もちろん別原因も多いので、検査で切り分けるのが安心です。
4) 抗菌薬・鉄剤などを服用中、または持病で処方薬がある
相互作用を避けるため、主治医・薬剤師に「亜鉛サプリも飲んでいる」を共有してください。
| 状況 | まずやること | 狙い |
|---|---|---|
| 上限を超えていそう | サプリの併用を整理(亜鉛の合計mgを下げる) | 銅欠乏などのリスクを下げる |
| 吐き気・下痢などが出た | 一旦中止して医療/薬剤師に相談 | 副作用の切り分け |
| 貧血・しびれ等が不安 | 血液検査で確認(亜鉛・銅など) | 原因を断定せず安全に修正 |
| 薄毛が進んで不安 | AGAの切り分け(相談先を増やす) | “サプリ迷子”を終わらせる |
薄毛の切り分け:亜鉛を整えても不安が残るなら「AGA」を確認
ここは大事なのでハッキリ言います。亜鉛の摂り方を整えても、薄毛の不安が消えない人はいます。なぜなら、薄毛の原因が亜鉛ではなくAGA(男性型脱毛症)の可能性があるからです。
AGAは、男性ホルモンなどが関わり、髪の成長期が短くなって細く短い毛が増える脱毛症です。生え際や頭頂部などパターン化して進行しやすいのが特徴。
参考:日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版(PDF)
こんな変化があるなら「サプリの不安」より先に確認
- 生え際が後退してきた気がする
- つむじ周りが透けて見える
- 髪が細くなり、セットが決まらない
皮膚科でも相談できますが、AGAっぽいならオンラインAGAクリニックの無料カウンセリングが便利です。通院の手間が少なく、写真・問診で進めやすいので、「治療するか未定」でも確認目的で使ってOK。

よくある質問(亜鉛 飲みすぎ 逆に 抜け毛)
Q1. 亜鉛を飲みすぎると、どんな症状が出ますか?
高用量の亜鉛サプリで、吐き気・下痢・腹痛などの消化器症状が出ることがあります。長期の高用量摂取は銅欠乏につながる可能性も指摘されています。体調に変化があるなら無理に続けず、医療で確認を。
参考:Mayo Clinic / NIH ODS:Copper
Q2. 1日何mgから「飲みすぎ」ですか?
目安は「耐容上限量(UL)」です。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人男性(30〜74歳)45mg/日、成人女性(18歳以上)35mg/日などが設定されています(年齢で変動)。これは食事+サプリ等の合計です。
Q3. 亜鉛は髪にいいなら、上限ギリギリまで飲んでもいい?
おすすめしません。亜鉛は不足を埋める目的なら合理的ですが、上限付近は銅欠乏などのリスクが上がります。「推奨量付近を食事で満たし、足りない分だけ補う」が安全側です。
Q4. 亜鉛サプリをやめたら抜け毛が増えそうで怖いです
怖いのは自然です。なので“ゼロ”ではなく、まずは上限を超えない範囲に調整してください。抜け毛が不安なら、亜鉛だけで原因を決めず、睡眠・食事・AGAの切り分けもセットで考えると安心が増えます。
Q5. 銅も一緒にサプリで飲めば解決しますか?
自己判断で銅サプリを足すより、まずは亜鉛の過剰を解消するのが先です。貧血やしびれなどが気になるなら、検査で確認して医療で調整するほうが安全です。
Q6. 亜鉛でAGAは治りますか?
亜鉛だけでAGAが治るとは言い切れません。AGAはホルモンなどが関わる進行性の脱毛症なので、気になる場合は早めに確認すると選択肢が増えやすいです。
まとめ:亜鉛の飲みすぎは「銅不足」経由で逆に抜け毛不安を増やし得る
- 亜鉛の飲みすぎで逆に抜け毛は、主に銅欠乏などの間接ルートで起こり得る
- 通常の食事で上限超えはまれ。多くはサプリの高用量・併用が原因
- 日本の耐容上限量(例):男性45mg/日、女性35mg/日(年齢差あり)
- まずは合計mgの見える化→上限を超えない範囲に調整
- 胃腸症状、貧血っぽさ、しびれ、服薬中などは医療で確認
- 薄毛が進んで不安なら、亜鉛より先にAGAの切り分け(無料カウンセリング活用)
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