AGA治療で「内服薬と外用薬って、何がどう違うの?」と迷っていませんか?
調べるほど「どっちが効く」「併用すべき」「副作用が心配」みたいな情報が出てきて、頭がごちゃごちゃになりがちです。大丈夫。ここは“役割分担”で整理すると一気にスッキリします(不安を煽る話ではなく、判断の軸を作る話です)。
結論から言うと、AGAの薬はざっくり内服薬=抜け毛の進行を抑える(守り)、外用薬=発毛を後押しする(攻め)。そして多くの人は、守り(内服)を土台に、必要なら攻め(外用)を足す考え方が合いやすいです。

大事なのは“最強の組み合わせ探し”より、あなたが続けられる形に落とし込むこと。
この記事は、そのための整理棚です。
- AGAの内服薬と外用薬の違い(役割分担)
- 初心者がつまずきやすい誤解(ミノキシジル内服など)
- 併用の考え方と、いつ見直すかの基準
- 今日→1週間→1か月→3か月→6か月の実行手順
- 受診目安(危険サイン)とFAQ
では、まずは「違い」を最短でつかみにいきましょう。
AGAの内服薬と外用薬の違い|いちばん大事な結論
AGA治療を“目的”で分けるとこうです。
- 内服薬:AGAの進行を抑える(DHTを減らす方向)=「これ以上減らさない」土台
- 外用薬:毛の成長を後押しする(主に頭皮で作用)=「増やす・太くする」を狙う補助
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」では、男性のAGAに対してフィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用が推奨度A(行うよう強く勧める)として整理されています(CQ1〜3のまとめ)。一方で、ミノキシジル内服は推奨度D(行うべきではない)とされています(CQ14)。
| 分類 | 代表例(一般名) | 狙い(超ざっくり) | こんな人に合いやすい |
|---|---|---|---|
| 内服薬 | フィナステリド、デュタステリド | AGAの進行を抑える(守り) | 「まず減り方を止めたい」「将来の後退を遅らせたい」 |
| 外用薬 | ミノキシジル(外用) | 発毛・成長を後押し(攻め) | 「見た目の変化を狙いたい」「ボリュームが欲しい」 |
| 注意が必要 | ミノキシジル(内服) | 全身に作用しうる | ガイドラインで推奨されない(D)ため自己判断は避けたい |
この「役割分担」が分かると、あなたの次の一手が決まります。
まず誤判定を外す:照明・濡れ髪・分け目固定で“薄く見える”問題
AGA治療の相談で地味に多いのが、薄毛の誤判定です。これを外すだけで、ムダな迷いが減ります。
- 強いダウンライト:つむじが透けて見えやすい
- 濡れ髪:束になって地肌が見えやすい
- 分け目固定:同じラインだけ地肌が目立つ
- 短髪直後:頭皮の露出が増えて急に薄く見える
- 整髪料のテカり:反射で透けて見える
今日やること(30秒)
- 乾いた髪、同じ照明で、前・上(つむじ)・左右の写真を撮る
- 週1回、同条件で追加(毎日だとブレやすい)
この写真があるだけで、受診時も「説明が早い」です。
根拠で整理:AGAの内服薬と外用薬の違いを決める5つのポイント
ポイント1:作用する場所が違う(内服=体の中/外用=頭皮)
内服薬は体内に吸収され、ホルモンの流れに関わることでAGAの進行を抑える方向に働きます。外用薬は頭皮に塗布して、主に局所で発毛を後押しします。
同じ「AGAの薬」でも、狙っている部分が違うので、どちらが上・下ではなく役割が違うと考えるのが基本です。
ポイント2:内服薬は「進行抑制」が主役(守りの柱)
日本皮膚科学会ガイドラインでは、男性のAGAに対してフィナステリド内服、デュタステリド内服が推奨度A(強く勧める)として整理されています。
また、フィナステリドの添付文書(PMDA)には、効果確認まで通常6か月の連日投与が必要、6か月以上投与して進行遅延がみられない場合は中止など、評価と見直しの目安が書かれています。
ポイント3:外用薬は「発毛を後押し」(攻めの定番)
ミノキシジル外用はガイドラインで推奨度A(強く勧める)として整理されています。市販のミノキシジル外用薬の説明書でも、対象(壮年性脱毛症)や注意点、使用方法が示されています。
塗り方の基本は製品の説明書に従うのが大前提ですが、一般に「1日2回」とされる製品が多く、生活の中で習慣化できるタイミング(朝・夜)に固定すると続けやすいです。
ポイント4:ミノキシジル“内服”は別物(初心者が一番混乱する所)
ここは強調します。ネットで見かける「ミノキシジル内服(いわゆるミノキシジル錠)」は、ガイドライン上推奨度D(行うべきではない)として整理されています。
つまり、「内服薬=フィナステリド/デュタステリド」の話と、「ミノキシジル内服」は同じ棚に置かない方が安全です。初心者のうちは特に、ガイドラインで推奨される土台(内服:フィナステリド/デュタステリド、外用:ミノキシジル外用)から考えるのが堅いです。
ポイント5:効果判定の時間軸が違う(短期で結論を出さない)
内服薬の添付文書には、効果の発現や評価の目安として「3か月で効果が発現する場合もあるが、通常6か月が必要」といった記載があります(フィナステリド、デュタステリドともに“6か月”が一つの目安として示されています)。
外用薬もすぐに変化が出るタイプではなく、説明書では一定期間使って判断する旨が示されています。

薬は“ヘアサイクルの時間”で動くので、写真で同条件比較しながら3〜6か月で判断しましょう。
短期の体感は当てにならない日もあります。
併用はどう考える?「守り→必要なら攻め」の順が迷いにくい
併用の考え方はシンプルです。
- 基本:まず内服薬で進行を抑える(土台づくり)
- 追加:見た目の改善を狙いたい/進行度や希望に応じて外用薬を足す
もちろん、最初から併用が合う人もいれば、まず内服だけで様子を見る人もいます。大事なのはあなたが続けられる形と、いつ見直すかの基準です。
イメージ図(ざっくり)
目的 進行抑制(守り) 見た目改善(攻め) 内服薬 ██████████□□ ████□□□□□□ 外用薬 ████□□□□□□ ██████████□□ ※個人差あり。役割のイメージとして。
| あなたの目的 | 優先しやすい選択 | 見直しの目安 |
|---|---|---|
| まずは抜け毛の進行を抑えたい | 内服薬を土台に | 写真で3〜6か月で判定。6か月で改善が乏しいなら相談 |
| ボリューム/見た目の変化を狙いたい | 内服+外用を検討 | 外用の塗布が習慣化できないなら設計を変える |
| とにかくコストと手間を抑えて続けたい | 続けやすい方を1つに絞るのもアリ | 「続かない」が見えた時点で、形(頻度/処方/相談先)を見直す |
今日→1週間→1か月→3か月→6か月:初心者の実行手順(順番が大事)
「知識」は揃っても、「次に何をするか」で止まる人が多いので、順番で書きます。
今日(15分):現在地を固定する
- 写真4枚(前・上・左右)を同条件で撮る
- 抜け毛の状況(いつから/どの部位/スピード感)をメモ
- 頭皮症状(かゆみ・赤み・フケ・痛み)があればチェック
1週間以内:入口を決める(迷ったら医療で整理)
「内服薬にする?外用薬にする?」の前に、AGAかどうかと、あなたの優先順位を医師とすり合わせると早いです。
※市販のミノキシジル外用は選択肢の一つですが、説明書に「使用してはいけない人」「原因不明や斑状・急激な脱毛」などの注意が書かれています。自己判断が不安なら先に受診が無難です。
1か月:続ける形を設計する(ここで勝負が決まる)
- 月の上限(継続できる固定費)を決める
- 外用薬を使うなら、塗るタイミングを固定(例:朝・夜)
- 副作用が心配なら、不安点を紙に書いて受診時に確認
AGA治療は「熱量が高い最初の1週間」より、普通の1か月を回せるかが大事です。筋トレと同じで、週末だけ気合い入れても勝てません(でも落ち込まなくてOK、設計を変えればいいだけ)。
3か月:写真で中間評価(体感より写真)
- 同条件写真で比較(増減・太さ・地肌の見え方)
- 外用薬の塗りムラ、塗布量、生活リズムを点検
6か月:切替ライン(ここで“見直す”が正解)
内服薬の添付文書では、効果確認に通常6か月を要すること、6か月以上で改善(進行遅延)がみられない場合に中止を検討する旨が示されています。つまり、6か月は“見直しの節目”です。
- 改善が乏しい:処方内容、診断、併用、生活面を医師と再設計
- 続けるのが苦痛:頻度・形(オンライン/通院間隔)を変更
- 不安が強い:セカンドオピニオンも選択肢(普通のことです)

“あなたに合う設計”がまだ固まっていないだけのことも多いです。
写真と生活リズムを材料に、次の一手へ切り替えましょう。
受診の目安:自己判断で引っ張らない方がいいサイン
次のような場合は、内服・外用の前に皮膚科・AGA治療の医師へ相談するのが安心です(市販ミノキシジルの説明書でも、原因不明の脱毛や斑状・急激な脱毛は注意が示されています)。
- 斑状に抜ける(円形に近い)
- 急激に抜け毛が増えた(数日〜数週間で体感が変わった)
- 頭皮の赤み・痛み・ジュクジュク、強いかゆみ
- かさぶた、膿、強いフケなど炎症が疑われる
- 市販薬を使う前に「自分の脱毛タイプが分からない」
FAQ:AGAの内服薬と外用薬の違いでよくある疑問
内服薬だけでもいい?外用薬だけでもいい?
目的次第です。進行抑制を重視するなら内服薬が土台になりやすく、見た目の改善を狙うなら外用薬が効いてくる場面があります。どちらか一方で始める場合でも、3〜6か月で写真評価して、必要なら追加が現実的です。
併用は必須?
必須ではありません。ですが「守り(内服)+攻め(外用)」は役割が違うので、希望と状況によって併用が選択肢になります。大事なのは、コストと手間を含めて続くかです。
効果はいつから分かる?
添付文書では、内服薬は3か月で効果が出る場合もある一方、通常6か月で評価する旨が示されています(フィナステリド、デュタステリド)。外用薬も短期で結論を出さず、説明書の注意に従って一定期間で判断するのが基本です。
初期脱毛って本当にある?
治療開始後の一時的な抜け毛増加として語られることがありますが、体感には個人差が大きく、他の要因(季節、ストレス、体調)も混ざります。写真と期間(3〜6か月)で判断し、心配が強ければ早めに医師へ相談しましょう。
副作用が怖い。どう考えればいい?
医薬品なので副作用はゼロではありません。添付文書やガイドラインに注意点が整理されています(例:妊婦への禁忌、性機能関連の副作用、肝機能障害がまれに起こりうる等)。怖がりすぎず、「起きうること」「起きたらどうするか」を医師と共有しておくのが現実的です。
ミノキシジル内服ってどうなの?
ガイドラインではミノキシジル内服は推奨度D(行うべきではない)として整理されています。内服薬の話をする時、初心者が一番混乱するポイントなので、まずは推奨度Aの枠組み(内服:フィナステリド/デュタステリド、外用:ミノキシジル外用)を土台に考えるのが安全です。
やめたらどうなる?
ガイドラインや説明書でも、治療を中止すると効果が消失する(元に戻る方向に進みうる)ことが示されています。だからこそ、最初から「一生やるの?」と悩むより、まず6か月を一区切りに設計して、結果と生活に合わせて続け方を調整するのがおすすめです。
まとめ:内服薬と外用薬の違いは「役割分担」。迷ったら順番で解く
- AGAの内服薬と外用薬の違いは、どっちが上ではなく役割が違う
- 内服=守り(進行抑制)、外用=攻め(発毛の後押し)
- 迷ったら守り→必要なら攻めで設計すると迷いにくい
- 評価は写真×3〜6か月。6か月は見直しの節目
- 斑状・急激・炎症は自己判断で引っ張らず受診へ

役割分担で整理して、写真で評価して、必要なら調整。これでOK。
迷いが出たら、この記事の“順番”に戻ってください。
次に読む(あなたの状況別)
- まずAGAの全体像(原因・進行・基本治療)を整理したい:AGA基礎
- 医療でできる治療の選択肢を俯瞰したい(費用感・流れも含む):AGA治療(医療)
- 内服薬(フィナステリド/デュタステリド)を深掘りしたい:内服薬
- 外用薬(ミノキシジル外用など)を深掘りしたい:外用薬
- 受診先の選び方で迷っている:クリニック比較

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