マルチビタミンを飲めば、髪は増えるの?本当?
薄毛が気になってくると、ドラッグストアのサプリ棚がやけに眩しく見える時がありますよね。
「とりあえずマルチビタミンを飲めば、まとめて解決するのでは…」と期待したくなる気持ち、すごく自然です。
ただ、髪の増え方(=見た目の改善)は、栄養だけで決まるものではありません。だからこそ、期待値をちょうどよく調整しつつ、安全に“使いどころ”を見極めるのが大事です。
先に答えを言うと、マルチビタミンだけで髪が増えるとは言い切れません。不足がある人の「土台作り」には役立つ一方、原因がAGA(男性型脱毛症)なら治療のほうが近道です。まず食事を整え、必要なら医師で確認が安心です。

穴がないのに埋め続けると、逆にトラブルが出ることも。
だから順番(食事→不足の確認→必要なら受診)で迷いが減りますよ。
この記事でわかること↓
- マルチビタミンで髪が「増える」と言える条件と言えない条件
- よくある誤解(ビオチン神話、飲めば飲むほど良い問題)
- 食事優先で整える具体手順(忙しくても続く形)
- 自己判断が不安なときの受診目安(オンライン相談も含む)
では、あなたが今日から判断できるように、順番に整理していきます。
マルチビタミンで髪は増える?先に答えると…
「増える」と言い切れるのは“不足が原因”のとき
髪が増えた(抜け毛が減って見た目が戻った)と感じやすいのは、栄養不足が関係していた場合です。
髪は「優先順位の低い組織」の代表みたいなもので、体がエネルギーや栄養を節約モードに入れると、まず影響を受けやすいです。すると成長が弱まり、抜け毛が増えて「減った」と感じます。
例えば、食事が乱れがちでタンパク質や野菜が少ない、極端なダイエットをしている、忙しくて朝昼が抜きがち…こういう時は不足が起きやすいです。
「でも、サプリを飲めばすぐ増えるんじゃないの?」と思いますよね。確かに“飲むだけ”は魅力的です。でも不足がなければ、伸びしろが小さいことが多いんです。
次の一手は、まず食事の土台を整えつつ、心当たりがあれば不足の確認(血液検査など)を考えることです。
原因がAGAなら、サプリだけでの改善は期待しにくい
生え際や頭頂部がゆっくり薄くなるタイプは、AGAが絡むことが多く、栄養サプリだけで止めるのは難しいです。
AGAはホルモンの影響で毛が細く短くなりやすい状態です。栄養を足しても、原因が別にあると「材料はあるのに工場が止まってる」みたいになりがちです。
「じゃあマルチビタミンって無駄?」と不安になりますよね。確かにAGAの主役は治療ですが、生活が乱れていると治療の手応えが出にくいこともあります。
次の一手は、AGAの可能性を一度切り分けること。後半の「受診目安」で判断基準を出します。
“髪が増える”の期待値は「1〜3か月で抜け毛減」「3〜6か月で見た目」
髪は今日食べたもので明日フサフサ…にはなりません。変化が出るとしても、まずは抜け毛やハリの変化からです。
髪には成長サイクルがあり、体の状態を反映するまで時間がかかります。だから、短期で結果を決め打ちすると挫折しやすいです。
「でも、早く何とかしたいんだよ…」という焦り、確かにそうですね。だからこそ、“観察ポイント”を決めると気持ちが楽になります。
次の一手は、後で出すチェック表で「抜け毛」「頭皮」「写真」の3つを記録することです。
| マルチビタミンで期待できること | 期待しにくいこと |
|---|---|
| 不足がある場合の“穴埋め” | AGAの進行をサプリだけで止める |
| 食事が乱れがちな時期の最低限の保険 | 短期間で毛量が急増する |
| 髪だけでなく体調の底上げ(疲れやすさ等)を感じる人も | 原因不明の薄毛を自己判断だけで解決する |
「本当」に知っておきたい根拠:髪と栄養の関係
マルチビタミンは“中身が同じ”ではない
マルチビタミンは「この栄養をこの量で入れる」という統一ルールがなく、製品ごとに配合がバラバラです。
海外の公的情報でも、マルチビタミン・ミネラル製品は定義が一律ではなく、種類によっては推奨量を超える高用量のものもあるとされています。
「え、じゃあ選べない…」と感じますよね。確かに、棚の前で固まるあるあるです。
次の一手は、まずラベルの“1日量”と含有量を見て、食事摂取基準の考え方(推奨量/耐容上限量)に照らして極端に多くないかを確認することです。日本の基準は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」が土台になります(後半でリンクします)。
栄養不足は“抜け毛が増える”方向に働くことがある
栄養が足りないと、髪が作られにくくなり、抜け毛が増えるタイプの薄毛が起きることがあります。
髪の主成分はタンパク質で、そこにビタミン・ミネラルが代謝や合成を支えます。材料や補助役が足りなければ、髪づくりは停滞しやすいです。
例として、食事が「麺+パン+おにぎり」中心で、肉・魚・卵・豆が少ない。野菜がほぼゼロ。こういう生活が続くと、髪以前に体がしんどくなってきます。
「でも、自分が不足してるかなんて分からない…」確かにそうですね。
次の一手は、後半の手順にある“食事チェック→2週間だけ改善→それでも不安なら検査”で進めることです。
ビオチン(ビタミンB群)は“不足なら”意味があるが、上乗せ効果は別問題
ビオチン不足で脱毛が起きることはありますが、足りている人が追加で飲んでも髪が増える根拠は弱いというレビューが出ています。
「ビオチン=髪」と言われがちですが、研究の質や対象が限定的で、健康な人への“上乗せ”を支持する強いデータは乏しい、という整理です。
「じゃあ今飲んでるビオチン、無意味?」と不安になりますよね。確かに、ゼロか100かで考えたくなります。
次の一手は、ビオチン単体の高用量を増やすより、食事のタンパク質・鉄・亜鉛など“全体”を整える方向へ舵を切ることです。

でも「多いほど髪が増える」は別の話。
まずは“足りてるか”の視点を持つと、遠回りが減りますよ。
高用量サプリの落とし穴:ビタミンAやセレンは“摂りすぎ”で脱毛の原因になり得る
髪に良かれと思って増やしたサプリが、逆に抜け毛を増やすことがあります。
代表例がビタミンAの過剰摂取です。厚生労働省関連資料でも、ビタミンAの慢性的な過剰摂取による症状として脱毛が挙げられています。
また、セレン(微量ミネラル)も摂りすぎに注意が必要で、食品安全委員会の情報でも、過剰摂取の症状として脱毛が「初期かつ確立された症状」とされています。
「え、髪に良いって聞いたのに…」確かにそうですね。体に必要な栄養ほど、量が行き過ぎるとトラブルになります。
次の一手は、同じ成分を“重ね飲み”しないこと。マルチビタミン+別サプリ(ビタミンA、セレン、亜鉛など)を同時に足すと、合計が跳ねやすいです。
| 「摂りすぎ」に注意しやすい成分 | よくある“増やしがち”パターン | あなたがやること |
|---|---|---|
| ビタミンA | マルチビタミン+美容系サプリを追加 | ラベルでビタミンA(レチノール等)量を確認、重複カット |
| セレン | 「抗酸化」を期待して単体も追加 | 単体セレンは基本“足さない”、心配なら医師に相談 |
| 亜鉛・鉄 | 「髪に良い」と聞いて高用量を継続 | 自己判断の長期高用量を避け、体調不良があれば中止して相談 |
検査に影響することも:ビオチンは血液検査結果を狂わせる可能性がある
高用量のビオチン摂取は、一部の検査で正しく測定できない可能性があります。
国内でも、ビオチンを測定系に用いる体外診断薬について、ビオチン摂取が測定結果に影響し得ることが注意喚起されています。
「検査まで影響するなんて知らなかった…」確かにそうですね。髪のために飲んで、別のところで困りたくないです。
次の一手は、検査予定がある人は、サプリ(特にビオチン含有)の使用を医療者に必ず伝えることです。
食事摂取基準(推奨量/耐容上限量)は“安全運転の速度制限”
サプリを使うなら、国の基準(推奨量や耐容上限量)を“速度制限”として見ると安全です。
厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」を公表しており、栄養素ごとの考え方(目安量・推奨量・耐容上限量など)が整理されています。
「基準とか難しそう…」と思いますよね。確かに、読むだけで眠くなる系です。
次の一手は、全部を暗記するのではなく、サプリを足すときだけ“上限がある栄養素”を意識すること。特に脂溶性ビタミン(ビタミンA・Dなど)や一部ミネラルは、上限の意識が大切です。
マルチビタミンより先にやる手順:食事と生活の整え方
ステップ1:2週間だけ「髪のための食事」に寄せてみる
最初はサプリより、2週間だけ食事で“不足しにくい形”を作るのがコスパ最強です。
髪の材料の中心はタンパク質です。ここが薄いと、マルチビタミンを足しても“材料不足”が残ります。
やることはシンプルに3つだけ。
- 毎食、手のひら1枚分のタンパク質(肉・魚・卵・豆腐・納豆など)
- 野菜を1〜2皿(サラダでも冷凍野菜でもOK)
- 主食(ごはん/パン/麺)だけで終わらせない
「いや忙しいし、料理ムリ…」確かにそうですね。
次の一手は、コンビニで完結させること。例:サラダチキン+ゆで卵+カットサラダ+おにぎり、みたいに“組み合わせ”だけでOKです。
ステップ2:足すなら「1つだけ」マルチビタミンを選ぶ
食事を整えつつ、それでも不安なら“1つだけ”マルチビタミンで保険をかけるのはアリです。
ただし、ここで大事なのが「重ねない」こと。マルチビタミン+美容サプリ+〇〇強化サプリ…と積むほど、過剰摂取のリスクが上がります。
「でも、たくさん飲んだ方が効きそう…」確かにそうですね。気持ちは分かります。
次の一手は、“1日量が極端に高用量ではないもの”を1つに絞ること。迷ったら、まずは標準的なタイプからにしましょう。
ステップ3:3か月は“同じ条件”で観察する
途中でサプリを変えたり増やしたりすると、何が効いたのか分からなくなります。
髪は変化が遅いので、最低3か月は同じ条件で観察するのが現実的です。
観察はこの3点がラクです。
- 抜け毛:シャンプー時の量をざっくり(多い/普通/少ない)で記録
- 写真:同じ場所・同じ照明で月1回、頭頂部と生え際
- 頭皮:かゆみ・赤み・フケの有無
「それでも、毎日記録は続かない…」確かにそうですね。
次の一手は、月1の写真だけでもOKにすること。変化が見えると、次の判断がしやすくなります。

サプリをコロコロ変えると、髪もあなたも混乱します。
まず3か月だけ“固定”して、判断しやすい材料を集めましょう。
ステップ4:それでも不安なら“検査で確かめる”
不足があるかどうかは、自己判断より検査のほうが早いことがあります。
特に、貧血っぽい、極端な食事制限が続いた、疲れやすいなどがある人は、髪以外の体のサインも見逃したくありません。
「病院に行くほどじゃない気もする…」確かにそうですね。
次の一手は、相談ハードルが低い方法(オンライン診療など)を活用すること。忙しい人ほど、まず相談だけでもしておくと安心材料になります。
【優先度イメージ(髪の土台)】 食事(タンパク質/野菜) ██████████ 最優先 睡眠/ストレス ████████ かなり重要 頭皮トラブル対策 ██████ 人による マルチビタミン ████ “保険”の位置 単体の高用量サプリ ██ 基本は慎重に
髪が増えないときの受診目安:AGA・病気の切り分け
受診を考えるラインは「進行が見える」「頭皮が荒れている」「急に抜けた」
次のどれかに当てはまるなら、サプリより先に医師へ相談した方が安全です。
- 生え際・頭頂部が半年〜1年で明らかに薄くなってきた
- 抜け毛が急に増えた(数週間〜1か月でドッと増えた感覚)
- 円形に抜ける、強いかゆみ・赤み・痛み、ジュクジュクがある
- 体重減少、強い倦怠感、動悸など、髪以外の不調もある
「大げさにしたくない…」確かにそうですね。受診って気が重いものです。
次の一手は、“原因の切り分け”を目的に相談すること。治療を決める前に、まず原因を知るだけでも前に進みます。
皮膚科とAGA専門、どっち?迷ったら「オンラインAGA相談」も選択肢
頭皮の炎症や皮膚トラブルが強いなら皮膚科、進行型の薄毛が中心ならAGAの相談が向いています。
ただ、忙しい30〜50代は「受診する時間がない」が最大の壁になりがちです。そこで便利なのがオンライン診療です。
オンラインなら自宅から相談でき、無料カウンセリングを用意している所も多いので、使わないともったいないタイプのサービスです(もちろん合わなければやめてOK)。
「オンラインってちゃんと見てもらえるの?」と不安になりますよね。確かに、顔が見えないと心配です。
次の一手は、写真を撮って相談→必要なら対面へ切り替えの二段構えにすること。あなたの生活に合う形が正解です。
治療の話も“判断軸”だけ:フィナステリド/デュタステリド/ミノキシジルは医師の領域
AGAが疑わしい場合、医師が使う選択肢としてフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルなどがあります。
ここで大事なのは、自己判断で個人輸入や独断使用に走らないこと。副作用や相互作用の確認が必要なケースがあります。
「サプリで何とかしたいのに、結局薬なの?」と思う気持ち、確かにそうですね。
次の一手は、まず“原因だけ確認”して、あなたが納得できる範囲で選ぶこと。治療を始める/始めないも含めて、判断材料を増やしましょう。
マルチビタミンと髪のFAQ
Q1. マルチビタミンを飲み始めたら抜け毛が減るのはいつ?
不足が関係していれば、早い人で1〜3か月で抜け毛が落ち着いたと感じることがあります。
ただし、髪の変化は遅いので、短期で結論を出すとブレます。確かに早く結果がほしいですよね。
次の一手は、3か月は条件固定+月1写真で判断することです。
Q2. マルチビタミンは朝と夜、どっちがいい?
基本は製品の表示どおりでOK。胃がムカつく人は食後が無難です。
「吸収が〜」と気になりますよね。確かにそうですね。
次の一手は、続けやすいタイミングに固定すること。続かないのが一番もったいないです。
Q3. 何種類もサプリを飲んでるけど大丈夫?
“重複”が最大のリスクです。
マルチビタミン+単体サプリ+美容系…は、合計が上がりやすいです。確かに「たくさんの方が効きそう」と感じますよね。
次の一手は、いったん1つに整理して、必要なら医師に見てもらうことです。
Q4. ビオチン入りマルチビタミンは髪に良い?
不足があるなら意味がある可能性はありますが、足りている人の上乗せは期待しすぎない方が安全です。
さらに、検査への影響が指摘されるため、検査予定がある人は申告が大切です。確かに「髪に良いなら増やしたい」と思いますよね。
次の一手は、高用量を狙わず、まず食事と全体バランスです。
Q5. マルチビタミンで改善しないなら、育毛剤や発毛剤?
原因によって選択肢が変わります。
頭皮の炎症なら頭皮ケア、AGAなら医療の選択肢が中心になります。確かに何を選べばいいか迷いますよね。
次の一手は、受診目安に当てはまるなら先に相談。遠回りが減ります。
まとめ:マルチビタミンで髪が増えるかの結論
マルチビタミンで髪は増える?本当の結論
- マルチビタミンだけで髪が増えるとは言い切れない(不足が原因なら“戻る”可能性はある)
- まずは食事(タンパク質+野菜)で土台作り。サプリは“保険”
- マルチビタミンは製品差が大きい。重ね飲みは避ける
- ビタミンAやセレンは摂りすぎで脱毛の原因になり得るので注意
- AGAっぽい進行なら、サプリより原因の切り分け(相談/受診)が近道
あなたが今日やるなら、この順番がおすすめです。
- 2週間だけ食事を「タンパク質+野菜」に寄せる
- 足すならマルチビタミンは1つだけ(重複カット)
- 月1写真で3か月観察
- 不安が強い/進行が見えるなら、オンライン相談も含めて医師に確認
次に読む(あなたの状況別)
- 食事・睡眠・ストレスを整えたい(生活習慣):まず土台を固めて、抜け毛の波を小さくしたいあなたへ
- 不安や疑問をまとめて解消したい(よくある質問):サプリ・受診・治療の迷いを整理したいあなたへ
- AGAの可能性をチェックしたい(AGAの基礎):生え際/頭頂部が気になり始めたあなたへ
- かゆみ・フケ・赤みもある(頭皮の悩み・ケア):頭皮環境から整えたいあなたへ
- 医療の選択肢も知りたい(AGA治療):フィナステリド/デュタステリド/ミノキシジルの判断軸を知りたいあなたへ
この記事の根拠(一次情報中心)
- 厚生労働省:「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書
- NIH(米国国立衛生研究所)Office of Dietary Supplements:Multivitamin/mineral Supplements(Health Professional Fact Sheet)
- 厚生労働省資料:ビタミンA(過剰摂取による症状の記載を含む)
- 食品安全委員会:セレンの過剰摂取と健康影響(脱毛の記載を含む)
- PMDA関連文書:測定系にビオチンを用いる体外診断薬とビオチン摂取の影響に関する注意喚起
- 論文レビュー(PMC):Biotin for Hair Loss: Teasing Out the Evidence(2024)


