ビタミンB群サプリで抜け毛は減る?…飲めばラクになる?
抜け毛が増えると、シャンプーのたびに心がザワつきますよね。
「食事は変えられないし、せめてサプリでどうにか…」と期待する気持ち、すごく自然です。
ただ、ビタミンB群サプリで抜け毛が減るかどうかは、“あなたに不足があるか”で答えが変わります。
不足があるなら改善の余地はありますが、足りている状態で足しても、体感できる変化は限定的になりがちです。

まずは不足のサインと、やっていい範囲を押さえれば安心して動けます。
不安が強いなら、検査で確認するのがいちばん早いです。
この記事でわかること↓
- ビタミンB群サプリで抜け毛が減る人・減りにくい人の違い
- 不足の見方(生活・症状・検査の目安)
- 食事で増やすコツと、サプリを使うなら守りたい注意点
- 受診の切り替えライン(危険サイン/AGAの見分け方)
では、あなたが今日から迷わないための判断軸を、順番に整理します。
ビタミンB群サプリで抜け毛は減る?先に押さえる結論
結論はシンプルです。
ビタミンB群の不足が関わっている抜け毛なら、補うことで改善の可能性があります。
一方、すでに足りている人が追加で飲んでも、抜け毛が目に見えて減るとは言いにくいです。
- 期待しやすいケース:食事が偏りがち/急なダイエット/胃腸の不調が続く/お酒が多い/口内炎や肌荒れが出やすい…など、栄養不足の“背景”がある
- 効果が限定的になりやすいケース:生え際や頭頂部がじわじわ薄くなる(AGAっぽい)/生活は整っている/サプリを増やしても体調が変わらない
「じゃあ自分はどっち?」を決めるカギは、不足の見方と原因の切り分けです。
ここを外すと、サプリが“ただの習慣”になってしまいます。
ビタミンB群と抜け毛:根拠と「不足」の見方
「抜け毛が減る」パターンは不足があるとき
ビタミンB群で抜け毛が減りやすいのは、不足が原因に絡んでいる場合です。
栄養不足は、髪の材料(たんぱく質)や代謝の土台が揺らぎ、休止期脱毛(いわゆる“どさっと抜ける”)につながることがあります。
実際、皮膚科領域では「栄養が足りない状態なら補うのは合理的」「ただしリスクがない人を片っ端から検査・補給する話ではない」と整理されています。
たとえば栄養と脱毛のレビューでは、欠乏が疑われるときに修正する重要性と、過度なサプリ依存の注意が述べられています(参考:Diet and hair loss: effects of nutrient deficiency and supplement use)。
身近な例でいうと、「食事が乱れた数か月後に抜け毛が増えた」は、栄養不足が関与していることがあります。
「でも、SNSで“飲んだら増えた”って見た…本当?」
確かにそうですね。口コミは魅力的ですが、髪は数か月単位で動くので、偶然の回復期と重なって“サプリのおかげ”に見えることもあります。
まずは、不足の可能性があるかをチェックして、当てはまるなら食事の立て直し→必要ならサプリ、が安全です。
ビオチン不足はレアだが“検査の落とし穴”がある
「ビタミンB群=ビオチン(ビタミンB7)」というイメージ、強いですよね。
ビオチン不足のサインとして、皮膚症状や脱毛が挙げられていますが、サプリの効果を支える研究は限定的で、症例報告や小規模研究が中心とされています(NIH ODS: Biotin(専門家向け))。
そしてビオチンでいちばん重要な注意点は、血液検査がズレる可能性です。
ビオチンを多く含むサプリは、甲状腺ホルモンなど一部の検査値を誤らせることがあり、米国FDAも注意喚起しています(FDA Brief(2019)、NIH ODS: Biotin(一般向け))。
「でも、検査なんて当分しないし大丈夫では?」
確かにそうですね。ただ、体調不良で急に検査することもあります。とくに心臓マーカー(トロポニン)などで問題になった報告もあり、油断しにくいポイントです(FDA: Biotin interference with troponin tests)。
ビオチン入りサプリを使うなら、医療機関で検査を受ける予定があるときは必ず申告。これだけで事故がかなり減ります。
口内炎・肌荒れ・だるさ…B群不足のヒント
抜け毛だけで不足を当てるのは難しいので、“髪以外のヒント”も見ます。
ビタミンB群は、皮膚・粘膜、エネルギー代謝、赤血球などに広く関わるため、不足があると髪以外にもサインが出やすいです。
たとえば、リボフラビン(ビタミンB2)不足の症状の一つに脱毛が挙げられています(NIH ODS: Riboflavin(専門家向け))。
またビタミンB12不足は貧血や神経症状などを起こし得るため、だるさ・しびれ・息切れがある人は「抜け毛+体のサイン」をセットで扱うのが安全です(NIH ODS: Vitamin B12(専門家向け))。
イメージしやすい目安は、こんな感じです。
- 口内炎ができやすい/口角が切れやすい
- 肌荒れ・脂っぽさ・赤みが増えた
- だるい、集中できない、寝ても疲れが残る
- 貧血っぽい(息切れ、動悸、顔色が悪い)
「でも、全部ストレスのせいかもしれない…」
確かにそうですね。ストレスでも似た症状は出ます。だからこそ、食事と生活を先に整え、必要なら検査で確認する順番が合理的です。
次は、不足が起きやすい背景(吸収・生活)を押さえます。
胃腸・薬・お酒…吸収が落ちる人は要注意
ビタミンB群は食品に広く含まれますが、“摂っているのに足りない”ケースもあります。
ポイントは吸収と消耗です。
たとえばビタミンB12は、摂取量が足りていても、吸収の問題などで不足することがあります(NIH ODS: Vitamin B12(専門家向け))。
また、飲酒量が多い生活は栄養状態に影響しやすく、食事の置き換え(つまみ中心)も起きやすいです。
当てはまるものが多いほど、サプリに頼る前に医療機関で“欠乏があるか”を確認する価値が上がります。
- 胃腸の不調が続く(下痢・便秘・胃もたれ)
- 極端な糖質中心/タンパク質が少ない
- お酒が多く、食事が軽くなりがち
- 慢性疾患の治療中で薬を継続している(自己判断での併用が不安)
「でも、病院に行くほどじゃない気も…」
確かにそうですね。いきなり大ごとにしたくないのが本音だと思います。だからまずは食事で底上げしつつ、改善がなければ検査へ、がムダが少ないです。
AGAと栄養不足は別物:見分ける視点
サプリで迷う最大の理由はここです。
AGA(男性型脱毛症)なら、ビタミンB群を足しても根本解決になりにくいからです。
AGAは思春期以降に始まり、徐々に進行する脱毛症で、治療はエビデンスに基づいて整理されています(日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」)。
見分けるヒントは、抜け方と薄くなり方です。
- 栄養不足っぽい:短期間で全体的に抜け毛が増えた/生活イベント(ダイエット、体調不良、強いストレス)の後に増えた
- AGAっぽい:生え際が後退/頭頂部が透ける/家族にも同じタイプがいる/年単位でじわじわ
「でも、両方あり得るんじゃ?」
確かにそうですね。実際、AGAに“栄養不足が上乗せ”して抜け毛が目立つこともあります。
だから、まずは不足リスクを下げつつ、AGAっぽさが強いならAGAの評価も並行するのが現実的です。

ただ、AGAっぽいのに長く様子見すると時間だけが過ぎがちです。
並行で“AGAかどうか”を一度チェックしておくと、安心して動けます。
飲み過ぎは逆効果?ビタミンB6など過剰摂取のリスク
ビタミンB群は水溶性が多く、余分は排泄されやすいと言われます。
それでもサプリでは、「食品ではまず起きない量」に簡単に届きます。
とくにビタミンB6は、高用量を長期にサプリから摂ることで、神経障害(しびれ等)のリスクが示されています。
厚生労働省の海外情報(eJIM)でも、過剰摂取の注意と上限値の目安が示されています(厚生労働省 eJIM:ビタミンB6)。
さらに、サプリ全般については、錠剤・カプセル状は過剰摂取になりやすい点が公的にも注意されています(消費者庁:健康食品)。
「でも、足りないのも怖いし、どれくらいが安全?」
確かにそうですね。そこで次の章では、食事→サプリの順で“やり過ぎない”手順を具体化します。
ビタミンB群を増やす具体策:食事→サプリの順
まずは「食事の穴」を埋める:3つのコツ
抜け毛対策としてのビタミンB群は、最初に食事で底上げするのが安全で確実です。
ビタミンB群は食品に広く含まれ、食事なら過剰にもなりにくいからです。
コツは3つだけです。
- 主菜(たんぱく質)を毎食に:肉・魚・卵・大豆製品を「手のひら1枚」くらい
- 精製されすぎた主食だけにしない:白米だけの日が続くなら、雑穀やオートミールなどを“時々”混ぜる
- “忙しい日の保険”を決める:納豆+卵、サバ缶、豆腐、ヨーグルトなど「買って置けるもの」を常備
「いや、それができたら苦労しない…」
確かにそうですね。完璧は不要です。まずは週の半分だけでも整えると、サプリより手応えが出る人は多いです。
| 食材の例 | ビタミンB群のイメージ | 続けやすい食べ方 |
|---|---|---|
| 豚肉、鶏むね、赤身肉 | B1・B6などの供給源になりやすい | 冷凍ストック→レンチン/炒め物 |
| 魚(サバ、鮭、マグロ等) | B群+たんぱく質をまとめて取りやすい | 缶詰・切り身で時短 |
| 卵、乳製品 | 複数の栄養を“薄く広く”補いやすい | 朝の固定メニュー化 |
| 大豆製品(納豆、豆腐、豆乳) | 動物性が少ない人の土台に | 1品追加しやすい |
| 葉物野菜、きのこ、海藻 | 食事のバランスの底上げ | 味噌汁・スープで一気に |
まずは「主菜+汁物」を増やすだけでも、食事全体の質が上がりやすいです。
サプリを使うなら選び方はここ
食事を整えても不安が残る、または忙しさで難しい。
その場合はサプリを“保険”として使うのはアリです。ただし選び方で事故を減らせます。
- 「ビタミンB群」でも高用量に注意:特にビタミンB6は長期高用量でリスクが指摘されます(厚生労働省 eJIM:ビタミンB6)。
- ビオチン入りは検査の予定を想定:甲状腺などの検査があるなら必ず申告(FDA Brief)。
- 複数サプリの重ね飲みを避ける:錠剤・カプセルは過剰摂取になりやすいと注意されています(消費者庁:健康食品)。
- 製造者・問い合わせ先・含有量が明確な製品:リコール等も起きるため、情報が追えるものが無難です(例:HFNetの注意喚起(2026/01/06))。
「じゃあ、結局どれを買えば…?」
確かにそうですね。いきなり銘柄選びに行くより、“足りないかもしれない根拠”(食事・症状・検査)を先に固めるほうが、遠回りに見えて近道です。
続ける期間の目安と記録の取り方
髪は今日の食事に明日反応するものではなく、数か月単位で変化が出ます。
サプリや食事を試すなら、最低でも8〜12週間は同じ方針で様子を見ると判断しやすいです(ただし急な悪化は別)。
おすすめの記録はこれだけ。
- 朝:枕の抜け毛が増えた/減った(主観でOK)
- 週1:同じ場所・同じ光で頭頂部/生え際の写真
- 月1:体調(だるさ、口内炎、肌荒れ)
「それでも不安で毎日数えちゃう…」
確かにそうですね。数えるほど不安が増える人もいます。週1の写真だけにして、気持ちの消耗を減らしましょう。
抜け毛が不安なときの受診目安(切り替えライン)
すぐ受診したい危険サイン
サプリ以前に、受診したほうが安全なサインがあります。
これに当てはまるなら、まず医療機関で原因確認が優先です。
- 急に抜け毛が増え、数週間で明らかに密度が落ちた
- 円形に抜ける/眉毛や体毛も抜ける
- 強いかゆみ・痛み・フケ・赤みなど頭皮症状がある
- 発熱、急な体重減少、強い倦怠感、息切れ、動悸、しびれなど全身症状がある
- 新しい薬を始めた後から急に抜け毛が増えた
「大げさにしたくないけど…怖い」
確かにそうですね。怖さがある時点で、受診は“負け”じゃなく“確認”です。原因が分かるだけで、やることが一気に絞れます。
まずはセルフチェック→相談の流れ
迷いを減らすために、流れを一本道にします。
| あなたの状況 | まずやること | 切り替えライン |
|---|---|---|
| 食事が乱れがち/ダイエット後/体調不良後に抜け毛増 | 食事を整える(主菜+汁物)+睡眠 | 8〜12週間で変化なし、または悪化 |
| 口内炎・肌荒れ・だるさなどもセットで気になる | 食事改善+必要なら検査相談 | 症状が強い/日常生活に支障 |
| 生え際・頭頂部がじわじわ薄い(AGAっぽい) | AGA評価(相談)を早めに | 半年以上進行感がある/家族歴あり |
| 危険サインあり | 早めに受診 | 迷ったら受診でOK |
アメリカ皮膚科学会(AAD)でも、栄養不足が疑われる場合は血液検査で不足を確認し、必要なら補う、という整理がされています(AAD: hair loss diagnosis & treatment、AAD: causes)。
皮膚科とオンラインAGAクリニックの使い分け
結論から言うと、こう分けると迷いが減ります。
- 全身症状がある/貧血や甲状腺などが心配:内科(またはかかりつけ)で検査相談
- 頭皮の炎症、円形、急な脱毛:皮膚科で原因確認
- AGAっぽい(生え際・頭頂部が進行):AGAに詳しい医師へ(オンラインも選択肢)
AGAは進行性のことが多く、早めに状況を把握できると安心です。
通院の時間が取りにくいなら、オンラインで相談できるAGAクリニック(無料カウンセリングを用意している所もあります)を使うのも手です。
「相談だけでOK」のつもりで一度チェックすると、サプリに振り回されにくくなります。

AGAっぽいならオンライン相談で早めに確認、栄養や体調が心配なら検査へ。
この分け方だけで、ムダなサプリ迷子がかなり減ります。
FAQ:ビタミンB群サプリと抜け毛のよくある疑問
ビタミンB群を飲めば、今日から抜け毛は減りますか?
すぐに変化するケースは多くありません。髪のサイクルは数か月単位なので、食事やサプリの影響も時間がかかります。
確かに「飲んだ翌週から減った」という話もありますが、抜け毛は日々ぶれます。週単位・月単位で判断するほうが安心です。
ビオチンだけ飲めばいいですか?
ビオチン不足は脱毛などの症状と関連し得ますが、サプリの効果を裏づける研究は限定的です(NIH ODS)。
また検査値への影響があるため、安易な高用量は避け、必要性を見極めるのが無難です(FDA)。
マルチビタミン(B群入り)なら安全ですか?
相対的に“過剰になりにくい”設計が多い一方で、製品により含有量は違います。
確かに「マルチなら安心」と思いたいですよね。だからこそ、ラベルで含有量を確認し、複数のサプリを重ねないのが基本です(消費者庁:健康食品)。
飲み過ぎると抜け毛が増えることはありますか?
ビタミンB群そのものが直接「抜け毛を増やす」とは言い切れません。
ただし、サプリ全体としては過剰摂取や体調不良のリスクがあり、髪にとってもプラスとは限りません。
特にビタミンB6は高用量を長期に摂ることのリスクが示されています(厚生労働省 eJIM)。
AGA治療薬(フィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル)と併用していい?
一般論として、ビタミンB群は食品由来なら問題になりにくいことが多いです。
ただし、あなたの体調や服薬状況で話は変わるので、確かに「併用して大丈夫?」は不安になりますよね。
併用を考えるなら、医師・薬剤師にサプリ名(成分量)まで伝えて確認すると安心です。自己判断で重ね飲みしないのが基本です(消費者庁:健康食品)。
まとめ
- ビタミンB群サプリで抜け毛が減るかは、不足があるかで決まる
- ビオチンは「髪に良い」より先に、検査値への影響を知っておく(FDAが注意喚起)
- まずは食事で底上げ(主菜+汁物)。サプリは“保険”として使う
- AGAっぽい薄毛は別ルート。様子見が長いほど不利になりやすい
- 危険サインや全身症状があるなら、早めに受診して原因を仕分ける
【抜け毛の原因別:サプリの効きやすさイメージ(目安)】 栄養不足(不足あり) :█████████░ 期待しやすい 栄養不足(不足なし) :██░░░░░░░░ 期待は限定的 ストレス・体調変化 :████░░░░░░ 生活調整が主役 AGA(進行型) :█░░░░░░░░░ まず評価・治療の検討
ビタミンB群サプリで抜け毛は減る?の結論
まず食事の改善を優先し、髪以外のサイン(口内炎・肌荒れ・だるさ等)や生活背景から不足を疑うなら、サプリは“保険”として検討。
一方で、AGAっぽい進行があるなら、サプリで粘りすぎず、医師に状況確認するのが安心です。
次に読む(あなたの状況別)
- 食事・睡眠・ストレスを整えたい(生活習慣):まずは抜け毛の土台を立て直したいあなたへ
- AGAかも?と感じる(AGAの基礎):生え際・頭頂部の進行が気になるあなたへ
- オンラインも含めて相談先を比較したい(クリニック):どこに相談すればいいか迷うあなたへ
- 頭皮のかゆみ・フケ・赤みもある(頭皮の悩み・ケア):抜け毛と頭皮トラブルがセットのあなたへ
この記事の根拠(一次情報中心)
- American Academy of Dermatology:Hair loss diagnosis & treatment
- American Academy of Dermatology:Causes of hair loss
- NIH Office of Dietary Supplements:Biotin(Health Professional)
- NIH Office of Dietary Supplements:Biotin(Consumer)
- NIH Office of Dietary Supplements:Vitamin B6(Health Professional)
- NIH Office of Dietary Supplements:Vitamin B12(Health Professional)
- NIH Office of Dietary Supplements:Riboflavin(Health Professional)
- U.S. FDA:Biotin interference(FDA Brief, 2019)
- U.S. FDA:Biotin interference with troponin lab tests
- 厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書
- 消費者庁:健康食品(サプリメント利用の注意点)
- 厚生労働省 eJIM:ビタミンB6
- 日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(PDF)
- Guo EL, Katta R. Diet and hair loss: effects of nutrient deficiency and supplement use(2017)


