「牛乳を飲むとハゲるって本当?」「毎日飲んでるけど、抜け毛の原因だったらどうしよう…」
薄毛が気になり始めると、こういう噂が急に“自分ごと”になりますよね。しかも牛乳って生活に馴染みすぎていて、やめる/続けるの判断が難しい。
結論から言うと、普通の量の牛乳(乳製品)だけでAGAが進む、と断定できる強い根拠は見つかりにくいです。とはいえ、体質・飲み方・食生活の偏りしだいで「頭皮の調子が落ちる」「不安が増える」ルートはあり得ます。

- 「牛乳を飲むとハゲる」と言われる噂の論点(5つ)
- 乳製品と薄毛の関係を不安なく判断する基準
- 「やめる」前にできる切り分け手順(2週間テスト)
- 牛乳より優先度が高いAGAの本丸
- 受診目安(オンラインAGAクリニックを選ぶ判断軸)
「結局どうしたらいいの?」がハッキリするように、噂を分解して、あなたの次の一手を決めていきましょう。
牛乳を飲むとハゲる?結論:まずは「直接の根拠は強くない」
ネットの噂は刺激が強いほど拡散しやすいのですが、薄毛は原因が1つに決まりにくい分野です。
AGA(男性型・女性型脱毛症)は、体質(遺伝要因)と毛周期の変化が軸で、特定の食品だけで説明しきれません。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、AGAは思春期以降に始まり徐々に進行し、前頭部や頭頂部の毛が細く短くなる(軟毛化)などの病態が整理されています。男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)
一方で牛乳(乳製品)については、「これを飲むとAGAになる」レベルの決定打は見つかりにくいのが実態。だからこそ、噂の“論点”を分解して、関係がありそうなルートだけ拾えばOKです。
牛乳を飲むとハゲると言われる理由:噂の「論点」を5つに分解
| 噂の論点 | 何が起きると言われる? | 現実的な見方(不安を減らす) |
|---|---|---|
| IGF-1が増える | 成長因子が上がってホルモン系に影響? | 牛乳摂取で血中IGF-1が上がる報告はあるが、それがAGAに直結するとは言い切れない(次項で根拠整理) |
| 皮脂・ニキビ | 皮脂が増えて頭皮環境が悪化? | 乳製品とニキビは関連が示唆されるが、頭皮トラブルがある人に限り“見直す価値”が出やすい |
| 脂質・カロリー過多 | 太る→炎症→薄毛? | 問題は牛乳単体より、食生活全体が高脂質・高糖質に寄ること |
| 体質(乳糖不耐・アレルギー) | 腸や皮膚の炎症? | お腹を壊す・湿疹が出るなら合ってない可能性。ただし“ハゲる”とは別ルート |
| 偏食の引き金 | 牛乳だけで栄養OK → 食事が雑に | 薄毛の不安が強いほど、極端な食事に走りやすい。ここが一番の落とし穴 |
論点1:牛乳でIGF-1が増える?(でも“薄毛の犯人”とは未確定)
牛乳摂取と血中IGF-1(インスリン様成長因子-1)の関連は研究があり、系統的レビューでは牛乳摂取がIGF-1上昇と関連する結果がまとめられています。Milk consumption and circulating insulin-like growth factor-I level: a systematic literature review(PubMed)
ただし、ここで大事なのは「IGF-1が上がる」=「AGAが進む」ではない点です。AGAは毛包の感受性や毛周期が絡む“複合問題”なので、IGF-1だけで説明しきれません。
つまり、IGF-1の話は「気になる材料の1つ」にはなっても、牛乳を即アウト判定する根拠にはなりにくい、が現実的な位置づけです。
論点2:乳製品はニキビ(皮脂トラブル)と関係?→頭皮が荒れる人は要注意
乳製品とニキビは、複数の研究をまとめたシステマティックレビュー/メタ解析で関連が示唆されています。Dairy Intake and Acne Vulgaris: A Systematic Review and Meta-Analysis(PMC)
顔が脂っぽくなる、ニキビが増えるタイプの人は、頭皮でも
- ベタつき
- かゆみ
- 赤み
- フケ(湿ったフケ/乾いたフケ)
が出やすく、結果的に「抜け毛が増えた気がする」不安につながることがあります。これはAGAそのものというより、頭皮コンディションの悪化として切り分けるイメージです。
論点3:牛乳より強い影響は「食生活の西洋化(高糖質・高脂質)」かも
AGAと食事の関係は、単品より“食事パターン”で語られることが多いです。たとえば食事の炎症指数(Dietary Inflammatory Index)とAGAの関連を調べた研究では、炎症寄りの食事とAGAの関連が示唆されています(関連であり因果は断定できません)。Androgenic alopecia is associated with higher dietary inflammatory index…(PMC)
また、地中海食(野菜・ハーブなど)とAGAのリスク低下を示唆する研究もあります。Mediterranean diet: fresh herbs and fresh vegetables decrease the risk of Androgenetic Alopecia in males(Springer)
牛乳が不安になりやすい人ほど、実は
- 甘いカフェラテ+菓子パン
- チーズたっぷり+揚げ物
- 夜更かし→翌朝コーヒー牛乳で流し込む
みたいに、「乳製品」より「生活全体のセット」が不利になっていることもあります。犯人は牛乳じゃなくて、“コンボ”の可能性があるわけです。
論点4:乳糖不耐・アレルギー気味だと「合わない」が起きる
牛乳を飲むと
- お腹がゴロゴロする
- 下痢/便秘が悪化する
- 口の中がかゆい、湿疹が出る
などがある場合、体質的に合っていない可能性があります。これは“ハゲる”というより体調ストレスの問題。
ストレスや体調不良は、抜け毛不安を増やす燃料になります。髪は体調の影響を受けやすく、脱毛には多因子があることが総説でも整理されています。An overview of the genetic aspects of hair loss and its…(PMC)
論点5:一番ありがちなのは「牛乳のせいにして、栄養が偏る」
薄毛が気になると、極端に
- 乳製品ゼロ
- 糖質ゼロ
- 脂質ゼロ
みたいな“ゼロ祭り”に突入しがちです。
でも髪はケラチン(たんぱく質)を材料に作られ、栄養不足は髪の質や抜け毛の不安を増やします。一般向けの解説でも、たんぱく質源として牛乳・乳製品を含む「バランスの良い食事」がポイントとして紹介されています。AGAの治療とセルフケア(家庭の医学)
牛乳をやめたことで食事が貧弱になったなら、本末転倒。ここは要注意です。

AGA(男性型脱毛症)と食事:牛乳より大事な“本丸”
AGAは「毛が細くなる・短くなる」が軸(進行型)
AGAは、毛周期(ヘアサイクル)の成長期が短くなり、毛が軟毛化していく進行型の脱毛症として整理されています。男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)
食事は大事ですが、食事だけで“本丸(体質×毛周期)”を止めると断定はできません。だからこそ「食事は補助」「必要なら医療で本丸」の発想が、不安を減らして行動を早めます。
食事は「悪化要因を減らす」「足りないを作らない」役割
現実的に狙うべきはこの2つです。
- 不足:たんぱく質・鉄・亜鉛・ビタミンなどを“欠かさない”
- 過剰:高糖質・高脂質に寄りすぎる“習慣”を減らす
不安が強い人ほど「優先順位」が効く(ミニグラフ)
「牛乳が怖い…」となったときの優先順位を、ざっくり可視化します。
薄毛対策の優先度(体感の目安) AGAの本丸(体質×毛周期) ██████████ 高 睡眠の崩れ・ストレス ████████ 中〜高 栄養不足(食事が貧弱) ███████ 中 頭皮炎症(かゆみ・赤み) ██████ 中 牛乳“単体”の影響 ██ 低〜不明(体質で差)
牛乳単体で悩み続けるより、上の段を先に整える方が、結果的に不安が減りやすいです。
牛乳・乳製品と上手に付き合うコツ(やることは3つ)
1)まず「量」を現実に戻す(ゼロか100かをやめる)
牛乳が薄毛の直接原因と断定できない以上、いきなりゼロにするより、まずは量の棚卸しが有効です。
- コップ1杯の牛乳(200ml)
- カフェラテ(実は牛乳が多い)
- ヨーグルト、チーズ、アイス
“牛乳を飲む”より、“乳製品が毎日何回入ってるか”の方が実態に近いです。
2)「頭皮と体調のサイン」で、あなたに合うか決める
次のどれかがあるなら、乳製品の見直しで体感が出る可能性があります(AGAではなく頭皮コンディションの話)。
- 乳製品の後に顔・頭皮がベタつきやすい
- ニキビが増える(乳製品とニキビの関連はレビューあり)根拠
- かゆみ、赤み、フケが増える
- お腹が不調(乳糖不耐っぽい)
3)“選び方”で不安を下げる(続ける前提の工夫)
牛乳が好きでやめたくないなら、「工夫して続ける」も現実解です。
- 甘い乳飲料(砂糖多め)→まずここを優先して減らす
- 脂質が気になる → 低脂肪/無脂肪を試す(合う合わないは個人差)
- 発酵乳(ヨーグルト等)→お腹が弱い人は試す価値
2週間の“切り分けテスト”で「牛乳が原因かも?」を現実的に確認する
不安が強いときは、頭の中で議論するより、短期間の自己実験が効きます(やりすぎないのがコツ)。
おすすめのやり方(シンプル版)
- 現状メモ:1週間、乳製品の回数と「頭皮のかゆみ/ベタつき/フケ」「抜け毛の不安度(10段階)」を一言で記録
- 2週間だけ調整:乳製品をゼロではなく「回数を半分」にしてみる(例:毎日→隔日)
- 判定:頭皮症状(かゆみ・赤み)が明確に落ちるなら、あなたは“影響を受けやすい側”かも
判定は、髪の本数よりも、まず頭皮の炎症・皮脂トラブルを見た方がブレにくいです。髪の変化は時間がかかるので、2週間で「発毛」を期待しないのがポイント。

牛乳を減らすより受診を優先すべきサイン(判断基準)
ここが差別化ポイントとして一番大事です。牛乳の調整は補助なので、次のサインがあるなら早めに医師へ。特にAGAは進行型です。男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)
- 生え際・頭頂部が薄くなってきた(パターン化している)
- 髪が細く短くなった実感がある(軟毛化)
- 家族にAGA傾向があり、自分も進行が気になる
- 半年〜1年で明らかに密度が落ちた
- 「食事・睡眠」を整えても不安が消えない(検索が止まらない)
どこに相談する?(おすすめの考え方)
- AGAが疑わしい:まずはオンラインAGAクリニックで相談(通院負担が小さく、薄毛の型に合わせて判断しやすい)
- 頭皮の赤み・強いかゆみ・痛みがある:皮膚科で炎症や皮膚疾患の確認も選択肢
- 円形に抜ける/急にごっそり:自己判断せず早めに皮膚科(AGA以外の可能性)
“牛乳をやめるか迷う”時間を、進行を止める相談に回せると、将来の後悔が減りやすいです。
よくある質問(牛乳 飲むと ハゲる 本当)
Q1. 牛乳を毎日飲むと薄毛になりますか?
毎日=即薄毛、と断定はできません。牛乳摂取でIGF-1が上がる報告はありますが、AGAに直結する決定打とは言い切れません。根拠 不安なら「量の棚卸し」と「2週間の切り分けテスト」で判断するのが現実的です。
Q2. ヨーグルトやチーズもダメ?
一律にダメではありません。むしろ「食事が偏って栄養不足」になる方が困ります。あなたが皮脂トラブル・かゆみに反応しやすいなら、種類や頻度を調整してみてください。
Q3. 乳製品をやめたら髪が増えますか?
乳製品をやめるだけで発毛する、と断定はできません。髪の変化には時間がかかり、AGAの場合は進行型です。根拠 “増やす”より先に、進行を止める(必要なら医療)を優先してください。
Q4. プロテイン(ホエイ)は薄毛に関係ありますか?
「プロテイン=薄毛」とは言い切れません。ただ、ホエイ(乳由来)はニキビ悪化に関係する可能性が示唆されるため、皮脂トラブルがある人は量や種類(植物性など)を見直す価値があります。根拠
Q5. 牛乳をやめるべき人の特徴は?
「やめる」より「減らして様子見」が基本です。目安は、乳製品の後にかゆみ・赤み・ベタつき・ニキビなどがはっきり出る人。体調不良(お腹の不調など)が強い人も、無理して続けない方がラクです。
まとめ:牛乳を“犯人扱い”しないで、薄毛の進行を止める行動へ
- 牛乳を飲むとハゲるは、現時点では断定しにくい
- ただし、乳製品で皮脂トラブルが出る人は“付き合い方”調整が有効なことも(ニキビ領域のレビューあり)
- 一番の落とし穴は、牛乳を怖がって栄養が偏ること
- AGAっぽい(生え際・頭頂部・軟毛化)なら、牛乳より先に受診で切り分け
次に読む(あなたの状況別)
- 食事・睡眠・ストレスを「やること増やさず」整えたい → 生活習慣
- AGAの仕組み(進行・見分け方)を先に知って不安を減らしたい → AGA基礎
- 「自分は治療が必要?」の判断軸を持ちたい → AGA治療(医療)
- かゆみ・フケ・赤みがある(まず頭皮を落ち着かせたい) → 頭皮の悩み・ケア
- 薬の選択肢を先に把握したい → AGA治療:内服薬 / AGA治療:外用薬
この記事の根拠(一次情報中心)
- 公益社団法人 日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)
- 公益社団法人 日本皮膚科学会:一般公開ガイドライン一覧
- Qin LQ, et al. Milk consumption and circulating insulin-like growth factor-I level: a systematic literature review(PubMed)
- Juhl CR, et al. Dairy Intake and Acne Vulgaris: A Systematic Review and Meta-Analysis(PMC)
- Bazmi S, et al. Androgenic alopecia and dietary inflammatory/antioxidant index(PMC)
- Fortes C, et al. Mediterranean diet and androgenetic alopecia(Springer)
- Hair loss causes overview(PMC)
- AGAの治療とセルフケア(一般向け解説)

