「AGA治療の初診って、正直こわい…」
「頭をいきなりガシガシ見られる? 血液検査? その場で薬を飲まされる?」
薄毛の悩みはデリケート。病院の“未知の流れ”があるだけで、緊張は一気に上がりますよね。しかも仕事や生活が忙しいと、受診のハードルはさらに高くなりがちです。
結論から言うと、AGA治療の初診でやることは「問診 → 頭皮・毛の診察 → 治療方針の説明 →(必要に応じて検査)→ 処方」が基本です。痛い処置がいきなり始まるケースは一般的には多くありません(クリニックの方針によります)。

- AGA治療の流れ(初診で何する?)を具体的にイメージできる
- 初診でよくある診察内容・検査内容と「やる理由」が分かる
- 薬の種類(フィナステリド/デュタステリド/ミノキシジル外用)と役割が整理できる
- 今日→1週間→1か月→3か月の「進め方」と、判断基準が分かる
- 受診の目安(今すぐ相談すべきサイン/様子見ライン)が分かる
読み終える頃には、初診の不安が「たぶん大丈夫」に変わり、次にやることが1つに絞れるはずです。では、いきます。
結論:AGA治療の流れ|初診で何する?
初診は、ざっくり言うと「情報を集めて、治療を設計する日」です。よくある流れを先に見て、頭の中をスッキリさせましょう。
| ステップ | 初診でやること(例) | あなたが得るもの |
|---|---|---|
| ①受付〜問診 | 困っている部位、いつから、進み方、既往歴・服薬、アレルギー、生活背景などを確認 | 「AGAっぽいのか」「別の脱毛症の可能性は?」の見立てが立つ |
| ②頭皮・毛の診察 | 生え際/頭頂のパターン、毛の細さ(軟毛化)、炎症、フケ、皮膚疾患の有無などを確認(マイクロスコープやダーモスコピーを使うことも) | 治療の方向性が決まりやすくなる(診断のズレが減る) |
| ③説明 | 治療の選択肢、期待できること/できないこと、副作用、通院頻度、費用の考え方を説明 | 「やる/やらない」の判断軸が手に入る |
| ④必要に応じて検査 | 血液検査(肝機能など)や、別の脱毛症を疑う場合の追加評価 | 安全性と診断の確度が上がる(全員が必ずやるとは限らない) |
| ⑤処方・次回予約 | 内服薬(フィナステリド/デュタステリド等)や外用薬(ミノキシジル外用等)の開始、写真での経過管理など | 「今日から何をするか」が確定する |
ポイントは、初診=いきなり“何かをされる日”ではなく、あなたに合わせた治療の地図を作る日だということ。

では次に、「なぜその流れになるのか?」を根拠ベースで押さえます。ここが分かると、不安がかなり減ります。
なぜその流れ?AGA治療の根拠(不安を減らす7つのポイント)
1)AGAは“思春期以降に始まり、徐々に進行しやすい”脱毛症
日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは、男性型脱毛症(androgenetic alopecia)は思春期以降に始まり、徐々に進行する脱毛症と整理されています。だからこそ、初診では「どれくらいの期間で、どう進んだか」を丁寧に確認します。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)
2)“AGAのつもり”が別の脱毛症だと、やるべきことが変わる
抜け毛=全部AGA、ではありません。たとえば、円形脱毛症、甲状腺疾患、頭皮の炎症、急激なびまん性の脱毛など、原因が違えば治療も違うのが現実です。
市販のミノキシジル外用の説明書でも、壮年性脱毛症以外(円形脱毛症、甲状腺疾患など)や、急激/斑状の脱毛は使用対象ではないと明記されています。つまり、初診で「パターン」「進み方」「急に増えたか」を確認するのは理にかなっています。
参考:ミノキシジルローション5%「JG」説明書
3)初診の問診が長めなのは“薬の安全”に直結するから
AGA治療は、長期で続くことが多いです。だから初診で、次のような内容を確認します。
- いつから気になったか/どの部位か(生え際・頭頂など)
- 進み方(ゆっくり?急に?)
- 既往歴・服用中の薬・アレルギー
- 肝機能など、注意が必要な体質や状態の有無
- メンタル面(気分の落ち込みが強いか等)
たとえば、フィナステリド(プロペシア)の添付文書には、3か月で効果が出る場合もあるが、通常6か月の連日投与が必要、また状態の観察や継続の検討が必要である旨が記載されています。さらに、患者の状態観察に関する注意も明記されています。
参考:プロペシア錠(フィナステリド)添付文書(PMDA)
4)頭皮・毛の診察で見るのは「パターン」と「軟毛化(ミニチュア化)」
AGAは、前頭部や頭頂部が中心に進みやすい“パターン”があり、毛が細く短く(軟毛化)しやすいのが特徴です(ガイドラインの疾患概念でも整理されています)。そのため、初診では「太い毛が減っていないか」「細い毛が増えていないか」「左右差」などを見ます。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)
5)血液検査は“全員必須”ではないが、必要な人には意味がある
ここ、気になりますよね。
結論としては、AGA治療の初診で血液検査を必ずやるとは限りません。一方で、体質・既往歴・併用薬・症状によっては、安全確認や、別の原因の可能性を減らすために検査を提案されることがあります。
また、内服薬は肝機能への注意が添付文書に記載されているものもあり(例:フィナステリド、デュタステリド)、必要に応じて医師が確認するのは自然な流れです。
参考:プロペシア錠 添付文書(PMDA) / ザガーロカプセル(デュタステリド)添付文書(PMDA)
6)薬は「進行を抑える」役と「発毛を促す」役に分かれる
AGA治療の薬は、ざっくり2種類に分けると理解が速いです。
| 役割 | 代表例 | 何が期待しやすい? | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 進行抑制(守り) | フィナステリド、デュタステリド(いずれも医師処方) | 抜け毛の進行を遅らせる/維持に寄与(個人差あり) | 副作用や禁忌があるため医師管理が前提。中止すると効果が消失するとされる記載あり |
| 発毛促進(攻め) | ミノキシジル外用(濃度や用法は製品・医療機関で異なる) | 毛量・毛の太さの改善が期待されることがある(個人差あり) | 用法用量を守る。合わない症状が出たら相談。対象外の脱毛症がある |
根拠として、日本皮膚科学会ガイドラインでは、フィナステリド内服は男性型脱毛症に推奨度A、デュタステリド内服も男性型脱毛症に推奨度A、ミノキシジル外用も推奨度Aと整理されています。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)
7)効果判定に“時間がかかる”のは、髪の成長サイクルがあるから
髪は「今日飲んで明日フサフサ」みたいな即時反映が難しい分野です。添付文書や説明書にも、効果判定に必要な期間が明記されています。
- フィナステリド:通常6か月の連日投与が必要(効果発現は3か月の場合も)(添付文書)
- デュタステリド:治療効果の評価には通常6か月が必要(12週間で改善が認められる場合も)(添付文書)
- ミノキシジル外用(例):少なくとも4か月は毎日使用、6か月で改善がなければ相談(製品の説明書の例)(説明書)
なので、初診では「どれくらい続けるか」「いつ評価するか」を最初に決めることが大事です。次の章で、実行手順を“順番”で落とし込みます。
初診前〜治療開始後の進め方(今日→1週間→1か月→3か月)
ここからは行動パートです。やることを順番に並べます。
まず最初:誤判定(見え方のブレ)を潰す
薄毛の悩みって、鏡のコンディションで体感が2倍くらい変わることがあります(※体感の話。数字はイメージです)。
特に誤判定が増えるのは、こんなとき。
- 照明が上から強い(美容室・脱衣所の“真上ライト”)
- 髪が濡れている/汗で束になっている
- 分け目が固定されている(同じ線で毎日割れる)
- 短髪にした直後(地肌の露出が増える)
- 整髪料で束が太くなって隙間が目立つ

おすすめの“同条件写真”の撮り方
- 場所:自然光に近い明るさ(同じ場所)
- タイミング:乾いた状態/整髪料なし
- 角度:正面・頭頂・左右(毎回同じ)
- 頻度:2週間〜1か月に1回(毎日は逆にブレます)
【今日】受診の準備:初診で聞かれることを先にメモ
初診で大事なのは、“うまく話すこと”より、必要な情報が揃っていることです。メモでOK。
- 気になる部位:生え際/頭頂/全体など
- いつから:例「半年前から」
- 進み方:ゆっくり/ここ1〜2か月で急に など
- 頭皮トラブル:かゆみ・赤み・フケ・痛み
- 既往歴・服薬中の薬(サプリ含む)
- 希望:とにかく止めたい/増やしたい/最低限の費用で など
そして、できればこれも。
- 過去の写真(1年前などがあると強い)
- 気になる副作用(性機能、気分、動悸など“あなたが怖いポイント”)
【1週間以内】初診当日:恥ずかしさを減らすコツ
診察室で緊張して、聞きたいことが飛ぶ。あるあるです。
そこで、当日のコツはこれ。
- 質問は3つまでに絞る(多いと全部薄くなります)
- 「今日決めないといけない?」を確認(即決が苦手なら先に宣言)
- 薬の候補が出たら、用法・期間・評価時期をセットで聞く
薬の評価時期は、添付文書にも目安が書かれています。たとえば、フィナステリドは通常6か月で効果確認、デュタステリドも通常6か月で評価が必要とされています。
参考:フィナステリド(プロペシア)添付文書 / デュタステリド(ザガーロ)添付文書
【1か月】「効いてる?」の前に、見るべき指標を決める
1か月目は、結論から言うと“判断が早すぎる”時期です。ここで焦ると、治療が迷子になります。
1か月目に見るなら、こんな指標が現実的です。
- 抜け毛の“本数”より、細く短い毛が増えていないか
- 頭皮の赤み・かゆみ・フケが悪化していないか
- 服用・塗布が習慣化できているか(継続できる設計か)
注意:ミノキシジル外用では、使い始めの時期に抜け毛が増えたように感じることがあります(感じ方に個人差)。ただし、強い動悸・胸の痛み・急な体重増加・むくみ等が出た場合は、説明書でも中止して相談するよう記載があります。
参考:ミノキシジルローション5%「JG」説明書
【3か月】変化が出やすい人もいるが、「評価」はまだ途中
3か月で変化を感じる人もいます(フィナステリドは3か月で効果発現する場合もある旨が記載)。ただ、一般的な効果確認は6か月が目安として示されているため、3か月は“中間チェック”と考えるのが安全です。
参考:フィナステリド(プロペシア)添付文書
ここでやると良いこと:
- 同条件写真の比較(1か月目の写真と比べる)
- 副作用っぽい症状の有無の整理(いつ・どれくらい・日常への影響)
- 次の評価時期(6か月)までの継続可否を確認
【6か月】切り替えライン:続ける/調整する/止める
添付文書では、6か月以上投与しても改善がみられない場合の中止や、定期的な効果確認が記載されています(薬剤ごとに表現は異なります)。ここが、“続け方を決め直す節目”です。
参考:フィナステリド(プロペシア)添付文書 / デュタステリド(ザガーロ)添付文書
判断の目安(例):
- 続ける:写真で維持〜改善、抜け毛の質が落ち着く、生活に無理がない
- 調整:効果は薄いが副作用は軽い/やり方(塗り方・飲み忘れ)が安定していない
- 相談して変更:副作用がつらい、頭皮トラブルが強い、全く変化がない
参考として、変化のイメージを簡易グラフにしておきます(あくまで目安・個人差あり)。
髪の見た目の変化(イメージ) 0ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 |------|-----------|----------------------| 不安最大 中間チェック 評価・調整ライン 安定期へ(人による) ポイント:3ヶ月で結論を急がず、6ヶ月で評価して“設計し直す”
超重要:自己判断の個人輸入は“リスクが勝ちやすい”
初診が怖くて、先にネットで薬を買いたくなる気持ちも分かります。でも厚生労働省は、医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があること、そして個人輸入された医薬品による健康被害は救済制度の対象外となる旨などを注意喚起しています。
参考:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省)
さらに、日本皮膚科学会からも、国内未承認のいわゆる発毛薬の服用に関する注意喚起資料が公開されています(個人輸入などの話題に関連)。
参考:国内未承認のいわゆる発毛薬の服用(日本皮膚科学会)
安全に最短で進むなら「診察→処方→経過観察」の順が、結果的に遠回りを減らしやすいです。
受診の目安|「今すぐ相談」と「様子見していい」の線引き
最後に、判断基準を置いておきます。迷ったときに使ってください。
| 状況 | 目安 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 急に抜け毛が増えた 斑状に抜ける | AGA以外の可能性も考える(説明書でも“急激/斑状”は対象外の例) | 早めに皮膚科で相談(放置で損しやすい) |
| 頭皮の赤み・痛み・強いかゆみ | 炎症や皮膚疾患が関与していることも | まずは頭皮トラブルの評価を優先(治療の順番が変わる) |
| ゆっくり進んでいる気がする 生え際or頭頂が気になる | AGAの典型パターンに当てはまることがある | 同条件写真→初診で相談(薬は早いほど“守り”が効きやすい考え方) |
| 市販のミノキシジル外用を6か月使っても改善なし | 説明書でも「6か月で改善なしは相談」と記載例あり | 医師に相談して診断のズレを確認 |
| 薬の副作用がつらい/心配が強い | 我慢大会にしない(調整の余地があることも) | 自己中断せず、処方医に相談 |

なお、AGA治療は自由診療として扱われることが多く、費用は医療機関で異なります。美容・見た目に関わる医療が保険適用外になるケースがあることも踏まえ、事前に料金表や説明で確認しましょう。
参考:美容医療サービスを受ける前に(厚生労働省)
よくある質問(FAQ)
Q1. 初診で髪を抜かれたり、頭皮に何か刺されたりしますか?
一般的には、問診と観察(視診・触診、マイクロスコープ等)が中心です。採血がある場合はありますが、全員必須とは限りません。気になる場合は予約時や受付で「初診で行う検査」を確認すると安心です。
Q2. AGAって保険適用になりますか?
多くのAGA治療は自由診療として案内されることが多いです。一方で、脱毛の原因が皮膚疾患や内科的疾患などの場合、保険診療の対象となることもあります。つまり「AGAかどうかの見立て」が重要で、ここが初診の価値です。
Q3. フィナステリドとデュタステリド、どっちが良い?
一概に断定はできません。ガイドラインではどちらも男性型脱毛症に推奨度Aとして整理されています。副作用の感じ方、既往歴、希望(とにかく維持重視・発毛も狙う等)で選び方は変わります。まずは医師と「期待するゴール」をすり合わせるのが先です。
参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)
Q4. 薬の副作用が心配です。初診で何を伝えればいい?
「何が怖いか」を具体化するとスムーズです。例:性機能、気分の落ち込み、肝機能、動悸、むくみ。添付文書には注意事項が記載されているので、医師はそれを前提に説明・観察します。遠慮なく言ってOKです。
参考:フィナステリド(プロペシア)添付文書 / デュタステリド(ザガーロ)添付文書
Q5. オンライン診療でも同じ流れですか?
基本の考え方(問診→評価→方針→処方→経過観察)は同じですが、頭皮の直接観察や検査が必要な場合は対面が向くことがあります。どちらが良いかは「あなたの不安がどこにあるか」で決めると失敗しにくいです(例:診断をしっかり付けたい→対面、継続しやすさ重視→オンライン併用など)。
まとめ
- AGA治療の初診で何する?:問診→頭皮・毛の診察→方針説明→(必要なら検査)→処方が基本
- 初診は“治療の地図を作る日”。痛い処置がいきなり始まるケースは一般的には多くない
- 薬は「進行抑制(フィナステリド/デュタステリド)」と「発毛促進(ミノキシジル外用)」で理解すると迷いにくい
- 効果判定は急がない。3か月は中間、6か月で評価して設計を見直す(添付文書の目安に沿う)
- 誤判定(照明・濡れ髪・分け目固定など)を潰すだけで、焦りが減る。写真の同条件比較が強い
- 個人輸入はリスクが大きくなりやすい(厚生労働省も注意喚起)
次に読む(あなたの状況別)
- AGAの基礎から整理したい(まず“何が起きているか”を言語化する)
- 内服薬を検討中(フィナステリド/デュタステリドの判断軸を作る)
- 外用薬が気になる(ミノキシジル外用の塗り方・続け方を固める)
- どこで受診するか迷う(クリニック比較の見方を知る)
- 生活習慣も整えたい(睡眠・食事・ストレスを“やりすぎず”改善)

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