円形脱毛症とAGAの違いは?見分け方5つと対応・受診目安
「斑状に抜けた…これって円形脱毛症?それともAGA?」
鏡を見た瞬間、心臓がヒュッとなりますよね。
「このまま広がったらどうしよう」「病院に行くべき?」「何科?」と、頭の中がぐるぐるしやすいテーマです。
先に答えをまとめると、まずは“脱毛の形(斑状かどうか)”と“境界(くっきりかどうか)”を優先して確認し、斑状・急な変化があるなら医師に見てもらうのが安全です。

ただ、多くの場合は命に関わるタイプの病気ではありません。
焦らず「見分けの軸」と「受診の目安」を一緒に整理しましょう。
この記事でわかること↓
- 円形脱毛症とAGAの違い(抜け方・境界・進み方)がわかる
- 家でできる見分けチェックと「迷いを減らす記録法」がわかる
- 受診すべきサインと、様子見を選びやすい条件がわかる
- 「皮膚科?オンライン?」相談先の判断軸がわかる
読み終わるころには、「自分は何を見て」「次に何をすればいいか」がハッキリするはずです。
円形脱毛症とAGAの違いがすぐ分かる見分け方

迷いを短くするために、最初に“見分けの結論”からいきます。
見分けの軸は5つです。
- ① 形:円形〜類円形の“斑(パッチ)”ができる → 円形脱毛症寄り
- ② 境界:抜けた部分と周りの毛の境目がくっきり → 円形脱毛症寄り
- ③ 進み方:数日〜数週で「気づいたらできていた」 → 円形脱毛症寄り
- ④ 起こる場所:頭皮のどこでも/眉毛・ひげも起こり得る → 円形脱毛症寄り
- ⑤ 髪の変化:髪が細く短くなり、前頭部・頭頂部がじわじわ薄い → AGA寄り
一方で、
- 生え際(額の左右)やつむじ(頭頂部)が中心に、
- 月単位〜年単位でじわじわ薄くなり、
- 髪が細く短くなっていく
この流れならAGA寄りです(日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」に、思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症として記載があります)。
ただし、ここが大事です。
円形脱毛症とAGAは同時に起こることもあります。
さらに、脂漏性皮膚炎、頭部白癬(真菌感染)、牽引性脱毛、抜毛症など、別の原因が混じることもあります(円形脱毛症ガイドラインでも鑑別が必要な疾患が多数挙げられています)。
「え、じゃあ結局わからないじゃん…」と思いますよね。確かにそうです。
だからこそ、斑状・急変・不安が強いなら、早めに医師の目で方向性を決めるのが近道になります。
まずは全体像を表でつかみましょう。
| 見分けポイント | 円形脱毛症っぽい | AGAっぽい |
|---|---|---|
| 抜け方 | 円形〜類円形の脱毛斑(パッチ) | 生え際・つむじ中心に「全体が薄く」見える |
| 境界 | 境目がくっきりしやすい | 境界はぼんやり(グラデーション)になりやすい |
| 進み方 | 急に気づく(数日〜数週で目立つ) | じわじわ(数か月〜年単位) |
| 起こる部位 | 頭皮のどこでも。眉毛・ひげなども起こり得る | 前頭部・頭頂部が中心 |
| 特徴のヒント | 短い毛・断裂毛、感嘆符毛(活動期に見られること) | 軟毛化(細く短い毛が増える) |

そこが曖昧なら、自己判断で悩むより受診で“確定”させたほうが早いです。
悩みの時間が短くなります。
円形脱毛症とAGAの見分けに使える根拠(なぜそう言える?)
ここからは、「なぜその見分けが成り立つのか」を、一次情報を軸にかみ砕きます。
自己判断で完璧に当てるのが目的ではなく、受診や相談の優先度を決めるための材料にしてください。
斑(パッチ)で抜けるのは円形脱毛症の典型
円形〜類円形の脱毛斑ができるなら、円形脱毛症をまず疑うのが自然です。
日本皮膚科学会の円形脱毛症診療ガイドライン 2024でも、円形脱毛症は典型的に円形から類円形の脱毛斑を生じる後天性の非瘢痕性脱毛症と説明されています。
身近な例だと、「コイン大」「500円玉より大きい」など大きさに目が行きがちですが、大きさより“斑として成立しているか”がポイントです。
「つむじが丸く透けるのも斑に見える…」と迷いますよね。確かにそうです。
次に見るべきは境界です。境界が線で分かれるか、ぼんやりかで判断が進みます。
境界がくっきりしやすい理由(面で抜ける vs 徐々に細る)
脱毛部と周囲の毛の境目がくっきりしていれば、円形脱毛症寄りです。
円形脱毛症は“脱毛斑(面)”として現れやすい一方、AGAは髪が徐々に細く短くなる(軟毛化)ことで密度が落ち、透けて見える病態です。
AGAの基本像は男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)に示されています(思春期以降に始まり徐々に進行)。
例えるなら、円形脱毛症は「床に丸い穴が開く」、AGAは「カーペットが全体的に薄くなる」イメージです。
「境界って自分の目だと自信ない…」と思いますよね。確かに、照明や髪の流れで見え方が変わります。
次の一手は、スマホで同じ距離・同じ明るさで撮って比べることです。肉眼より差が出ます。
感嘆符毛(exclamation point hair)は“円形脱毛症のヒント”
脱毛斑の周辺に「短くて根元が細い毛(感嘆符毛)」が見えるなら、円形脱毛症の活動期のヒントになります。
円形脱毛症診療ガイドライン 2024では、トリコスコピー(拡大観察)での所見として感嘆符毛などが取り上げられています。
DermNetでも、感嘆符毛は脱毛斑の周辺で観察されることがあり、毛の近位部が細くなる特徴が説明されています(DermNet:Alopecia areata)。
ただし、ここは強調します。
感嘆符毛“っぽい”ものを見つけても、それだけで自己診断はできません。
「じゃあ見ても意味ない?」と感じますよね。確かに“確定”には足りません。
それでも次の一手としては有効で、斑が広がる/新しい斑が増えるなら、皮膚科で拡大観察を受ける判断材料になります。
急に目立つのは円形脱毛症で起こりやすい(ただし“気づきの遅れ”に注意)
数日〜数週で「気づいたらできていた」なら、円形脱毛症が疑い目安です。
円形脱毛症診療ガイドライン 2024でも、軽症で自然軽快が期待できる一方、重症では拡大し得るなど、経過が症例により異なることが示されています。
一方でAGAは、ガイドラインで“徐々に進行”が基本像です(男性型および女性型脱毛症ガイドライン 2017)。
「急に気づいた=急に始まった、じゃないよね?」…その通りです。つむじは見えにくいので“気づきが遅れる”ことがあります。
次の一手は、2週間だけ写真で追うことです。広がる・増えるなら優先度が上がります。
起こりやすい部位の違い(前頭部・頭頂部 vs どこでも)
生え際や頭頂部が中心に薄くなるならAGA寄り、頭皮のどこにでも斑ができ得るなら円形脱毛症寄りです。
円形脱毛症は、頭部に限らず眉毛やひげなどにも起こり得ることが、日本皮膚科学会の解説でも示されています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:円形脱毛症)。
「でも頭頂部って、どっちもあり得るよね…」と思いますよね。確かに、頭頂部は難所です。
次の一手は、頭頂部だけで判断せず“生え際(前頭部)も同時に”見ること。前頭部の後退やM字傾向が揃うならAGAの可能性が上がります。
赤み・フケ・痛みが強いなら“別の脱毛症”も疑う
赤み・鱗屑(フケ)・強いかゆみ・痛みが目立つなら、円形脱毛症やAGA以外も含めて皮膚科優先です。
円形脱毛症ガイドラインでも、頭部白癬(真菌感染)や脂腺母斑、瘢痕性脱毛症など、多くの鑑別疾患が列挙されています(円形脱毛症診療ガイドライン 2024)。
「赤い=全部ヤバい?」と不安になりますよね。確かに、乾燥や洗いすぎでも赤くなることはあります。
それでも次の一手はシンプルで、炎症っぽい見た目が続くなら、まず皮膚科。原因で対応が変わります。
併発(円形脱毛症+AGA)や混在があると自己判断はズレやすい
円形脱毛症とAGAは“どちらか一つ”とは限りません。
ガイドラインでも円形脱毛症は鑑別が重要とされ、臨床経過や所見を総合して判断する必要があります(円形脱毛症診療ガイドライン 2024)。
「結局、自己判断は危ないってこと?」…確かにそうですね。
次の一手は、“当てる”より迷いを短くする方向に寄せること。斑状や急変があるなら、一度診断を固めるのが早いです。
迷ったときの具体策:家でできる見分けチェック手順

ここは“今すぐできること”だけに絞ります。
ポイントは、診断ごっこをすることではなく、判断材料を整えて迷いを減らすことです。
① 写真は「3方向+同条件」で残す
写真があるだけで、判断のブレが減ります。
- 正面(生え際)
- 頭頂部(つむじを真上から)
- 気になる斑のアップ(境界が入るように)
「写真なんて見たくない…」と思いますよね。確かにしんどいです。
次の一手として、写真は受診の時にあなたを助けるメモになります。未来の自分のために1回だけ撮る、でOKです。
② 境界は「コイン」より「線」で見る
円形脱毛症は境界がはっきり見えることが多いので、境界が線で分かれるかを見ます。
逆にAGAは、毛が細く短くなる(軟毛化)ことで地肌が透け、境界がぼやけやすいです。
「照明で変わるから分からない…」確かにそうですね。
次の一手は、同じ場所・同じ照明で撮って比較。これが一番ラクで確実です。
③ “2週間ルール”:広がる・増えるなら受診へ切り替える
2週間で広がる/新しい斑が増えるなら、受診の優先度は高いです。
円形脱毛症は自然軽快することもありますが、増悪するケースもあります(円形脱毛症診療ガイドライン 2024)。
「様子見でいいって聞いたことある…」確かにそうですね。
次の一手は、様子見するなら“写真で悪化していない”を条件にすること。悪化が見えたら迷わず切り替えましょう。
④ 触りすぎ・洗いすぎは一旦ストップ
気になるほど触って確認したくなるのは普通です。
でも、触りすぎると頭皮が荒れ、赤みやかゆみが増えてさらに判断が難しくなることがあります。
「不安だから触っちゃう…」確かにそうですね。
次の一手は、“触る代わりに撮る”。写真に置き換えると、頭皮も心も落ち着きやすいです。
円形脱毛症とAGAの受診目安:皮膚科とオンラインの使い分け

結論は、「疑いの濃さ」で相談先を分けるとスムーズです。
| 状態 | 受診(相談)の優先度 | おすすめの相談先 |
|---|---|---|
| 斑状に抜けた/境界くっきり/急に気づいた | 高い(早め推奨) | 皮膚科(対面):鑑別と頭皮の直接評価がしやすい |
| 眉毛・ひげ・体毛も抜けた | 高い | 皮膚科(対面) |
| 赤み・強いかゆみ・痛み・フケが強い | 高い | 皮膚科(対面):炎症・感染などの鑑別が必要 |
| 生え際・つむじがじわじわ薄い/髪が細くなった | 中〜高(悩みが強いなら早め) | オンラインAGAクリニックも便利:通院負担が少ない |
| 斑っぽい+全体も薄い気がする(混在が不安) | 高い | まず皮膚科で鑑別 → AGAならオンラインも含め検討 |
円形脱毛症が疑わしいなら「まず皮膚科」が合理的
斑状の脱毛は、鑑別疾患が多いためです。
円形脱毛症診療ガイドライン 2024でも、頭部白癬、抜毛症、瘢痕性脱毛症、牽引性脱毛症など、多くの鑑別が挙げられています。
「オンラインで済ませたい…」と思いますよね。確かに、移動しなくていいのは魅力です。
次の一手としては、斑状・急変・皮膚症状がある場合は、対面で頭皮を直接見てもらうほうが安全です。
AGAが濃厚なら「オンライン相談」はかなり相性がいい
AGAは“進行パターン”が比較的はっきりしているため、問診と写真で方針が立ちやすい面があります(男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017)。
オンラインの強みは、通院の手間が少なく、相談のハードルが低いことです。
しかも無料カウンセリング(無料相談)を用意している所もあり、普通に医師へ相談できて無料なら、使わないともったいないという温度感です。
「相談したら断れなさそう…」と不安になりますよね。確かにそうです。
次の一手は、予約前に“まず相談だけ。治療は説明を聞いてから決めたい”と決めておくこと。これで押し流されにくくなります。

ただ、迷いが長引くほどしんどいので、確定診断で悩みの時間を短くするのはかなり有効。
無料相談があるなら、まず聞くだけでも価値があります。
円形脱毛症とAGAの違いでよくある質問
つむじが丸く薄いのは円形脱毛症ですか?
丸く“見える”だけなら、つむじの割れ目や光の反射の可能性もあります。
円形脱毛症は脱毛斑として現れるのが典型ですが、頭頂部はAGAでも薄くなりやすい場所です(男性型および女性型脱毛症ガイドライン 2017)。
「自分では見えにくい…」確かにそうですね。
次の一手は、真上から写真を撮り、境界と毛の太さの変化を確認。判断がつかなければ受診が早いです。
円形脱毛症はストレスが原因ですか?
ストレス“だけ”で決まるとは言い切れませんが、関与が語られることはあります。
円形脱毛症は自己免疫機序が関与する非瘢痕性脱毛症として説明されています(円形脱毛症診療ガイドライン 2024)。
「ストレスのせいだと思うと余計つらい…」確かにそうですね。
次の一手は、原因探しで自分を責めるより、今の状態を把握して対処を選ぶことです。
円形脱毛症は放っておけば治りますか?
軽症なら自然軽快も期待できる一方、拡大したり再発したりする例もあります。
ガイドラインでも、軽症例では自然軽快が期待できるが、重症例では拡大し治療抵抗性となる場合もあると述べられています(円形脱毛症診療ガイドライン 2024)。
「様子見したいけど不安…」確かにそうですね。
次の一手は、様子見するなら“写真で悪化していない”を確認しながら。広がる・増えるなら受診へ切り替えましょう。
AGA治療薬(フィナステリド/デュタステリド/ミノキシジル)は円形脱毛症に効きますか?
原因が異なるため、自己判断でAGA治療薬を円形脱毛症に当てはめるのはおすすめしません。
AGAは男性型・女性型脱毛症として病態と治療が整理されており、ガイドラインで推奨度などがまとめられています(男性型および女性型脱毛症ガイドライン 2017)。
一方、円形脱毛症は自己免疫機序が関与する脱毛症で、治療の考え方が別です(円形脱毛症診療ガイドライン 2024)。
「今すぐ何かしたい…」と思いますよね。確かに、何もできないのが一番つらいです。
次の一手は、原因の確定です。確定すると、やるべきことが一気に整理できます。
皮膚科では何をされますか?痛い検査はありますか?
多くは、問診と視診、必要なら拡大鏡での観察から始まります。
臨床的に判断が難しい場合には、経過観察や追加の評価が検討されます(円形脱毛症診療ガイドライン 2024)。
「痛いことをされたらどうしよう…」と不安になりますよね。確かに怖いです。
次の一手は、受診時に不安をそのまま伝えること。必要性と代替を説明してもらえます。
まとめ:円形脱毛症とAGAの違い・見分けポイントと次の一手
- 斑状(円形〜類円形)+境界くっきり+急な変化は円形脱毛症寄り
- 生え際・つむじ中心に、じわじわ薄い/髪が細くなるはAGA寄り
- 感嘆符毛などはヒントになるが、自己診断はしない
- 斑状・急変・眉毛や体毛・皮膚症状が強いなら皮膚科(対面)
- AGAが濃厚で皮膚症状が強くないなら、オンライン相談も便利(無料相談があるなら使わないともったいない)
進行のスピード感(目安)も置いておきます。
進行のスピード感(イメージ) 円形脱毛症: ■■■■■■■■ 数日〜数週で「斑」が目立つことがある AGA : ■■ 月〜年単位でじわじわ進む ※個人差があるため、あくまで目安です
円形脱毛症とAGAの違いは?見分けの結論をもう一度
「自分はどっちだろう」と悩むのは自然なことです。確かに、頭皮は自分で見えにくいし、情報も多くて混乱します。
だからこそ、まずは形(斑かどうか)と境界を確認し、斑状や急変なら早めに皮膚科へ。
AGAが濃厚なら、負担の少ないオンライン相談も含めて、あなたの生活に合う方法を選ぶのが現実的です。
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