「最近、急に抜け毛が増えた気がする…」
シャンプー後の排水口が怖い/枕元に髪が増えた/分け目が気になってきた――そんな変化があると、一気に不安になりますよね。
ただ、抜け毛は“増えたように見える日”もありますし、逆に早めに受診した方がいいサインが隠れていることもあります。セルフ診断で決めつけず、まずは判断材料をそろえましょう。
- 「抜け毛が増えた」の誤判定(見え方の罠)を外すポイント
- 正常範囲の目安と、「抜け毛」と「切れ毛」の見分け方
- 原因の優先順チェックリスト(2〜3か月前から逆算)
- 今日→1週間→1か月→3か月の対策手順
- 受診を急ぐサイン/何科に行けばいいか

このまま読み進めて、「自分はこれっぽい → 次にやること」を一緒に整理していきましょう。
まず外したい「抜け毛が増えた気がする」あるある誤判定
最初に、勘違いが起きやすいポイントから。ここを外すだけで、不要な不安がかなり減ります。
- 髪が長い:同じ本数でも“束”に見えて多く感じます(短髪→伸びた時期は特に)。
- 洗髪の間隔が空いた:2日分が1日で出て「急増」に見えることがあります。
- 排水口・ブラシを見たタイミング問題:掃除前/掃除後で印象が激変します。
- 乾燥や摩擦で「切れ毛」が増えた:抜け毛ではなく、途中で切れた毛が増えているケース。
- 分け目固定・帽子・ヘルメット:同じ場所に負担が集中して、地肌が目立って見えることがあります。
「増えたかも…」と思ったら、まず1〜2週間だけ、同じ条件で観察して“ブレ”を減らすのがおすすめです(やり方は後半で説明します)。
1日何本なら正常?「抜け毛」と「切れ毛」を分けて見る
目安として、健康な人でも髪は毎日ある程度抜けます。海外の皮膚科系情報では1日50〜100本程度の脱毛は正常範囲とされることがあります。
ただし本数カウントは現実的に難しいので、初心者は「毛のタイプ」を見分けるのが近道です。
抜け毛(根元あり)か、切れ毛(途中で切断)か
- 抜け毛:根元に小さな白っぽい塊(毛根部)が付いて見えることがあります。
- 切れ毛:根元がなく、短い毛が多い/両端が細く裂けたように見えることも。
切れ毛が多い場合は、AGAなどの“進行”よりも、乾燥・摩擦・熱(ドライヤー/アイロン)・パーマ/カラー負担の見直しが優先になることがあります。
「急に増えた」なら、2〜3か月前から逆算するのがコツ
急な抜け毛増加でよく話題になるのが、いわゆる休止期脱毛(telogen effluvium)です。強いストレスや体調変化などの“きっかけ”から、少し時間がたって(目安として数か月後)に抜け毛が増えることがあります。
原因チェックリスト:優先順で確認(急に抜け毛が増えた原因を絞る)
ここからが本題です。セルフ診断で決めつけるのではなく、「可能性の高い順」に潰していきましょう。
チェック1:2〜3か月前に“体のイベント”はあった?(最優先)
次のどれかがあると、休止期脱毛が起きる可能性が上がります(あくまで一般論です)。
- 高熱・感染症(風邪、インフル、COVID-19など)
- 手術・入院・大きなケガ
- 急な減量/極端な食事制限(短期間で体重が落ちた)
- 強いストレス(仕事の山場、家庭のトラブル、睡眠不足が続くなど)
- 出産(該当する方)
このタイプは、原因が落ち着けば自然に回復へ向かうことも多いとされますが、長引く場合は別の要因が重なっていることもあります。
チェック2:頭皮トラブル(かゆみ・赤み・フケ・痛み)がある?
頭皮が荒れていると、抜け毛が増えたように感じたり、悪化したりすることがあります。
- 強いかゆみ、赤み、ヒリつき
- ベタつく大きなフケ/乾いた細かいフケ
- ブツブツ、湿疹、かさぶた
この場合は、自己流で刺激を増やす前に、まず頭皮環境の立て直しが先。洗い方や保湿の基本は、頭皮の悩み・ケアにまとめています。
チェック3:薄くなり方が「パターン化」してない?(AGAの可能性)
AGA(男性型脱毛症)は、一般に生え際・頭頂部を中心に、徐々に進行して“髪が細く短くなる(軟毛化)”方向の変化が出やすいとされます。
- 生え際が後退して見える
- 頭頂部の地肌が透ける
- 細く短い毛が増えてきた
- 家族(父・母方)に同じタイプがいる
また、休止期脱毛とAGAが同時に起きることもあり、「急に増えたのは休止期脱毛、でも土台にAGAがある」などのパターンもあり得ます。

AGAっぽさがあるなら、まず全体像はAGAの基礎へ。医療の話まで含めて知りたい場合はAGA治療も先に眺めておくと判断が早くなります。
チェック4:生活習慣の“崩れ”が続いていない?
睡眠・栄養・ストレスは、髪の土台(体調)に直結しやすいポイントです。
- 睡眠が短い/夜中に何度も起きる
- 朝食抜き、タンパク質が少ない
- 外食・コンビニ中心で野菜が少ない
- 飲酒が増えた/喫煙量が増えた
- 運動ゼロで血行が落ちている感覚
「まず整えるならここ」という優先順は、生活習慣に手順でまとめています。
チェック5:薬・持病・血液の問題が関わる可能性は?
抜け毛(脱毛)は、皮膚だけでなく体の状態が影響することもあります。代表例としては甲状腺のトラブルや鉄不足などが挙げられ、医療機関では必要に応じて血液検査で確認することがあります。
該当しそうなら、自己判断でサプリを増やすより、まず医師に相談した方が早いケースもあります。
今日からできる対策:やる順番(今日→1週間→1か月→3か月)
原因が確定していない段階では、強い攻めの対策より「悪化させない基本」が安全です。ここでは、初心者がやるべきことを時系列でまとめます。

今日:見え方のブレを減らす「観察ルール」を作る
- 洗髪回数を急に変えない(増やしすぎ/減らしすぎを避ける)
- 排水口の髪は掃除前に写真1枚(週1でOK)
- 分け目・生え際・頭頂部を同じ照明・同じ距離で撮影
- 頭皮がしみるなら、まず刺激の少ない洗い方へ(ゴシゴシ禁止)
1週間:頭皮と生活の“最低ライン”を整える
- 睡眠:まずは就寝時刻を一定に(休日の寝だめを減らす)
- 食事:タンパク質を毎食どれか1つ足す(卵・魚・肉・大豆など)
- 入浴:熱いシャワー長時間を避け、頭皮を乾燥させすぎない
- 整髪料:洗い残しが出ない量・落とし方に
1か月:減ってきた?続く?「切り替えライン」を決める
次のどちらかで判断します。
- 落ち着いてきた:記録上、排水口の量が明らかに減った/枕元が気にならなくなった
- 続いている:抜け毛の多さが変わらない+地肌の見え方が進む
続く場合は、原因が1つではないことも。ここで受診を検討すると、遠回りしにくいです。
3か月:パターン化や薄毛進行があるなら、専門相談を現実的に
「急増」は落ち着いたのに、生え際・頭頂部の薄さが進むなら、土台にAGAがある可能性も。相談先の選び方は、クリニック比較も参考にしてください(売り込みではなく、判断軸の整理用です)。
受診を急ぐサイン(早めに皮膚科へ)/何科に行けばいい?
不安を煽る意図はありませんが、次のサインがある場合は早めに受診をおすすめします。
- 円形・斑状に抜けている(10円ハゲのような脱毛斑)
- 短期間で地肌が急に目立つようになった
- 痛み・赤み・膿・強いかゆみなど頭皮症状が続く
- 眉毛・まつ毛・体毛にも変化がある
- 抜け毛以外に、体調不良(発熱が続く、急な体重変化など)がある
基本は皮膚科が窓口です。必要に応じて内科的な検査(甲状腺、貧血など)につながることもあります。
よくある質問(FAQ)
Q. ストレスだけで、急に抜け毛は増えますか?
A. 増えることはあります。ただし、髪に影響が出るまで時間差があることも多いので、「最近ストレスがある」だけでなく2〜3か月前の出来事も振り返ってください。
Q. 季節の変わり目で増えることは?
A. 季節による増減を感じる人はいます。とはいえ、急増が長く続く・地肌が見えてくるなどがあるなら、季節要因“だけ”と決めつけずチェックを。
Q. シャンプーを変えたら増えました。合ってない?
A. しみる・かゆい・赤いがあるなら、刺激になっている可能性があります。一方、シャンプー変更と同時期に、体調変化が重なっているだけのことも。まずは頭皮症状の有無で判断し、強い症状があるなら皮膚科へ。
Q. 抜け毛が増えた時期に、育毛剤や発毛剤を始めてもいい?
A. 原因が不明な段階で“いきなり増やす”のはおすすめしません。頭皮が荒れていると合わないこともありますし、AGAが疑わしいなら医療の選択肢も含めて整理した方が早いです。市販から考える場合は、育毛剤/発毛剤で違いを確認してからが安全です。
Q. 受診したら何を聞かれますか?
A. いつから/急か徐々か/抜け方(全体か部分か)/体調変化/服薬/生活習慣などを聞かれることが多いです。この記事のチェックリストをメモして持っていくとスムーズです。
まとめ:急に抜け毛が増えた時は「3つの軸」で整理しよう
- 見え方の罠:髪の長さ・洗髪間隔・切れ毛で“急増”に見えていないか
- 逆算チェック:2〜3か月前の体調・ストレス・生活変化を最優先で確認
- 受診目安:斑状、頭皮症状、急激な地肌露出、全身症状があれば早めに皮膚科へ
不安な時ほど、情報を増やしすぎて迷いがちです。まずは記録→優先順チェック→切り替えラインの順で、次の一手を決めましょう。
次に読む(あなたの状況別)
- 頭皮が荒れている(かゆみ・赤み・フケ・ブツブツ)
→ 頭皮の悩み・ケアの記事一覧はこちら - 生活が崩れている(睡眠・食事・ストレス)
→ 生活習慣の記事一覧はこちら - まず市販で試したい
→ 育毛剤の記事一覧はこちら / 発毛剤の記事一覧はこちら - 進行が不安・確実に止めたい
→ AGA治療(医療)の記事一覧はこちら - クリニックを検討中
→ クリニック比較(CVゾーン)の記事一覧はこちら
根拠リンク(一次情報中心)
- American Academy of Dermatology:Hair shedding(1日の抜け毛目安・過剰な抜け毛)
- Mayo Clinic:Hair loss(症状・原因の概説)
- Mayo Clinic:Stress and hair loss(突然/斑状なら相談)
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:毛周期と1日の抜け毛目安
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A:抜け毛の原因は様々/皮膚科受診の重要性
- British Association of Dermatologists:Telogen effluvium(誘因からの時間差・経過)
- 日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017


-120x74.png)